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クリエイティブ・ゼミ訪問

広告デザインの力とユニークなアイデアで社会の課題を解決する

東京工芸大学福島治:広告&ソーシャルデザイン研究室

新しいクリエイターの才能を生み出す教育現場では、どのようなことが行われているのだろうか。クリエイティブ・ゼミ訪問の第1回目は、東京工芸大学デザイン学科広告&ソーシャルデザイン研究室を紹介する。福島デザインの福島治さんが講師を務めるこの研究室では、3、4年生が広告と社会貢献のデザインについて研究を行っている。

01 福島ゼミ3年生。

東京工芸大学デザイン学科の広告&ソーシャルデザイン研究室は、広告を中心としたデザインの研究をしている。このゼミで教鞭を執っているのは「祈りのツリープロジェクト」や「JAGDA やさしいハンカチプロジェクト」といったソーシャルデザインを手がけた福島治さん。広告クリエイティブやデザインによる社会活動に関心のある3、4年生計35名が専攻している。

ゼミのテーマは「広告デザインの力とユニークなアイデアで社会の課題を解決する」。そのためにまず、福島ゼミに入った3年生が行うのは、自分が興味関心を持っている分野についてデザインし、そのことを知らない人に向けた魅力的な発信をすること。前期末の7月には、デザイン学科の3年生全員が参加する成果発表会が行われる。それに向け同ゼミ生たちは、それぞれ盆栽や伝書鳩、多肉植物などふだん注目されない物事を少しでも気になる存在、試してみたくなる魅力あるものとして伝えるため、コンセプトからユーザーとのコミュニケーション(フリーペーパーや交通広告、パッケージ制作など)までを考え、発表の準備を進める。

福島さんが大切にするのは、ゼミ生の着眼点とアイデアの力。ゼミ生が持つユニークな視点から世界観を広げ ...

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