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人事コミュニケーションを加速させる 社内広報の力とは

産業編集センター

ダイバーシティ推進や働き方改革など、人事に関するキーワードが話題に上ることが少なくない。こうした課題に向き合うインターナルコミュニケーションのアプローチとは。

第3部で講演するアイスタイルの野田昌嗣氏(右)と野田智子氏。事業の多角化や社員の増加に伴う、求心力低下を解消するための各種施策について説明した。

産業編集センターと宣伝会議が運営する「インターナルコミュニケーションプロジェクト」。7月13日に開催された第3回セミナーでは「人事コミュニケーションを促進するインターナルコミュニケーション」をテーマに、3部構成で開かれた。

第1部に登壇したのは、江崎グリコグループ広報部部長の岡本浩之氏だ。岡本氏は新卒で三洋電機に入社し10年以上広報業務に携わった後、人事部に移り9年間勤めたのち、江崎グリコに転職した。同社で現在、再び広報マンとして奔走している。

広報の中でも人事コミュニケーションに直結する業務を担当するのは、社内広報を担うダイレクトコミュニケーションチームだ。「社員へマスコミのフィルターを通さず会社の今の姿を知ってもらうには、社内報やイントラネットが最適。出したい情報を出したい時に出せるのが利点です」と話す。

中でもイントラネットは「見られないと意味がない」という岡本氏。社員が会社のPCを立ち上げた際には必ずそのトップページが表示されるよう設定するなど工夫を凝らす。また創業の精神を漫画で読めるコーナーを設けるなど遊び心も忘れない。「インターナルコミュニケーションはいい意味で『遊べる』ことがポイント。イントラネットにアクセスできない社員にも壁新聞を発行するなど、すべてのステークホルダーにコミュニケーションを取り、会社にとって有益な方向に社員を行動変容させることが肝です」とも。

多様な施策で一体感を醸成

第2部は産業編集センターはたらくよころび研究所の石原良平氏が登壇。人事コミュニケーションを加速させる社内広報の実例の紹介を交えつつ「社員に『伝える』ではなく社員を『動かす』工夫が必要だ」と主張した。

第3部は、コスメ・美容の総合サイト「@cosme」(アットコスメ)を運営するアイスタイル広報室の野田昌嗣氏と野田智子氏が登壇した。創業は1999年。今年7月から18期目となり、現在はメディア運営に加え実店舗やEC運営、海外展開にも力を入れる。会社の成長に伴い社員数も四半期ごとに30人前後で増えているというから驚きだ。

もっとも、成長企業ゆえの課題もある。「これだけ社員が増え、業務も多岐にわたるようになると、他のチームや新しく加わった人に対して『そもそもあの人は何者なんだろう』という感情を持つ社員も少なくありません」と野田昌嗣氏は言う。

この解決に一役買うのが社内広報戦略だ。同社では①硬軟織り交ぜた社員交流イベント、②互いの知識を共有するセミナーでのスキル・知識の平準化、③社内表彰でのモチベーションアップをサイクル化。加えて経営者のビジョンを共有することで、社内に一体感を生む。「地道な活動だが、コツコツと続けることが自発的に走り出す社員を育てるはず」と強調した。

    お問い合せ

    株式会社産業編集センター 
    〒112-0011 東京都文京区千石4-39-17 
    http://www.shc.co.jp 
    E-mail:aiyama@shc.jp (担当 相山)

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