フィットネスマシン「ワンダーコア」をはじめ「テレビ通販」のヒットメーカー、ショップジャパン。ニーズを分析してロングセラーを生み出す、映像の活用法を探る。
フィットネスマシン「ワンダーコア」のインフォマーシャルより。6種のエクササイズの中でも、後ろに倒れる腹筋運動のシーンで注文が集まった。
海外のヒット商品を日本で独占販売
「ショップジャパン」を運営するオークローンマーケティングは、テレビ通販の印象が強いかもしれないが、現在は小売企業への卸やEコマースをはじめ販売チャネルを多角化し、さまざまな顧客接点を持つ「オムニチャネル企業」に変革している。テレビCMを出稿したり、商品の体験イベントを実施したりと、プロモーション活動にも積極的だ。主力カテゴリーには、住まい家電、フィットネス、ダイエット美容、レジャー関連用品などがある。
2014年はフィットネスマシン「ワンダーコア」がヒットした。昨年発売した同商品と、今年発売した姉妹品「ワンダーコア スマート」は7月時点で、シリーズ累計200万台を突破した。フライパンの「セラフィット」も反響が大きい。こちらも昨年販売を始め、8月までにシリーズ累計200万枚を売り上げた。
ほかのテレビ通販とショップジャパンの違いは、仕入れにある。一般的にはメーカーから商品を仕入れて売るが、ショップジャパンは、海外のヒット商品の日本独占販売権を得て売る。つまり、他社と商品の重複がない。日本市場向けに独自改良を施したり、寝具の「トゥルースリーパー」のように自社開発商品のような位置づけにするケースもある。
海外でヒットしているとは言え、必ずしも日本で爆発的に売れる保証はない。そこで第一のカギとなるのが、「インフォマーシャル」だ。
女優の剛力彩芽さんが出演する「ワンダーコア」のコンパクト版「ワンダーコア スマート」のテレビCMでも、腹筋運動をしながら起き上がる姿をコミカルに描いて話題となった。
映像1分ごとに注文数を計測 訴求ポイントを割り出す
商品を仕入れる際には …