「うちで踊ろう」(2020年、星野源)他
名言ヅラしていなくて、みんなのおもちゃになるようなコピーが好きです。「ダッダーン」は幼稚園でゲラゲラ笑いながら真似していた、原体験とも言えるコピー。当時はダダンというのが商品名だということも知らず、ただ語感が面白くてひたすら繰り返していたのですが、それってコピーの究極の到達点ではないかと思うのです。意味がないけれど魅力的な言葉には今でも強い憧れがあります。
名作コピーの時間
新潮社『新潮文庫』/1998年
○C/谷山雅計
東海旅客鉄道『JR東海』/1991年
○C/谷山雅計
大日本除虫菊『水性キンチョ-ル』/2003年
○C/山崎隆明 石井達矢
十代のころから好きで聴いているパンクロックやハードコアの楽曲は、短くて、本音があって、シンプルだ。そんなことを考えながら、短くて、本音があって、シンプルなコピーを選ばせていただきました。
僕たちコピーライターが書いているコピーというのは、広告を見たくない人たちに見てもらうための工夫のことだと思っています。そもそも広告なんて誰も見たくない。広告を見たくない人にとっては、短くてシンプルなコピーのほうが受け入れられやすいはずです。