広告マーケティングの専門メディア

           

バズるだけで終わらせない!SNSマーケティングの成功事例

購買プロセスを徹底研究 エンゲージメントを重視したインフルエンサー施策

市川竜太氏(日本ロレアル)

"

日本ロレアルのメイクアップブランド「MAYBELLINENEWYORK(以下、メイベリンニューヨーク)」が2022年9月から発売したマスカラ「スカイハイ」は、過去5年間のメイベリンニューヨーク製品で最大のヒットとなった。発売当初から4回にわたり人気クリエイターの「平成フラミンゴ」の2人とコラボ。OOHや、YouTube、店頭など様々な施策を通じてコミュニケーションを実施。ブランドが新たなターゲットにしたZ世代を中心にエンゲージメントが上昇。ブランドディレクターの市川竜太氏に話を聞いた。

メイベリン ニューヨーク「スカイハイ」とは?
まつ毛を伸ばして一日中リフト(持ち上げ効果)が持続できるマスカラとして2022年9月から全国で発売。2022年9月から2023年8月までのスーパー、ドラッグストア等の店舗〔オンラインを除く〕における累計売上金額マスカラカテゴリーにおいて売上ナンバー1を獲得(インテージSRI+調べ)。過去5年間のメイベリンニューヨーク製品で最大のヒットとなった。

アメリカでのヒット商品を日本人仕様に改良SNSでの発信を意識

2022年に日本での発売を開始したマスカラ「スカイハイ」。2021年にアメリカで発売以降、インフルエンサーを中心にブラシの機能やキープ力の良さが話題となり、日本でも発売を望む声があがっていた。日本ロレアルメイベリンニューヨーク事業部の市川竜太氏は「当時はコロナ禍で世界でもSNSの利用が増加、日本にもすぐにスカイハイの話題は広まりました。ただ、日本人は海外の方と比べてまつげの長さも特徴も異なります。約1年かけて日本人のまつげに合うように改良を加え、発売に至りました」と振り返る。

日本での発売開始にあたり、コミュニケーションのターゲットにおいたのがZ世代だった。外出機会が減少しメイク製品の売上も2019年以前と比較し落ち込んでいた。「発売がスタートする2022年9月は外出制限なども緩和され、ここからどうメイク市場の盛り上がりを回復させていくかを検討している段階でした」。そこで同ブランドは「スカイハイ」単体ではなくメイベリンニューヨークのブランド全体のターゲットをZ世代に再定義。「メイベリンニューヨークの愛用顧客層は当時30代以降が中心でした。ブランドとして、まだとりきれていない若年層に対するコミュニケーションを強化するため、広告宣伝費の割合も、これまでのマス広告を中心とした施策から、SNS施策への投資を拡大しました」(市川氏)。

2022年からSNS施策への投資を拡大し、人気クリエイターの「平成フラミンゴ"...

あと61%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

バズるだけで終わらせない!SNSマーケティングの成功事例 の記事一覧

第三者目線でアカウントを運用しSNS施策の目的や分析指標を明確にする
商材・ターゲット・PRメッセージSNS施策が担う役割に応じて最適解を知る
CM・Web広告からファンマーケティングへユニーク視聴者数10万人突破のYouTube
ダンス動画を渋谷とニューヨークで放映 TikTokを活用し、Z世代との新たな接点創出
「余白」が自然な発話を生み出すトレンド1位を獲得したバズマーケティング
ユーザーと商品・企業の出合い方とは?SNSマーケティングの成功確率を高める方法
購買プロセスを徹底研究 エンゲージメントを重視したインフルエンサー施策(この記事です)
InstagramのUGCが利用シーンの想起に注文数10万セットを突破、ECの利用も拡大
世界のクリエイターエコノミーが拡大 インフルエンサーと協働しブランド認知獲得を
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する