1984年の発売開始以来、老若男女問わず多くの消費者に愛されてきたロングセラーブランド「コアラのマーチ」。ロッテグループ公式オンラインモールでは2019年からオリジナルデザインのコアラのマーチがつくれるサービスを展開し、人気コンテンツとなっていた。SNSに投稿される顧客の声を拾い、さらなる購買を後押しするため2023年4月からUGC活用をスタート。同社マーケティング部EC戦略部の髙橋秀明氏に、SNS施策強化の背景や狙いを聞いた。
ロッテ「オリジナルコアラのマーチ」
オリジナルコアラのマーチとは?
ロッテグループ公式オンラインモール限定のコンテンツ。写真やコアラのパーツを使って、オリジナルコアラのマーチをつくることができる。カスタマイズできるポイントはパッケージのコアラの顔や、「〇〇」のマーチなど商品名、裏面にはオリジナルのメッセージも記載が可能。
オンラインモール限定の訴求からUGCを活用し、ターゲットを拡大
「オリジナルコアラのマーチ」は2019年にロッテグループ公式オンラインモールの限定コンテンツとしてスタート。当初はEC専用の商品をつくりたいといった狙いがあった。
同社マーケティング部EC戦略部の髙橋秀明氏は「オンラインモールは今年で開設から約10年を迎えました。3年前のコロナ禍をきっかけに、利用者数は急増し、現在も高水準で推移しています」と話す。ECが成長をする中で、「オリジナルコアラのマーチ」も人気コンテンツとなり、SNSを中心に「オリジナルコアラのマーチ」をつくったユーザーによる投稿が散見されるようになったという。
そこで、これらの声を活かし「これまではオンラインモールに訪問した方だけに認知してもらえる設計になっていましたが、より多くのお客さまに知っていただく機会がつくれないかと考えました」(髙橋氏)。さらに、オンラインモールの利用者層は30~40代が中心だったが、「オリジナルコアラのマーチ」は20代、30代にも多く利用されていることがわかり、オンラインモールのユーザーの間口を広げるきっかけになるのではないかと考えたという。
そこで、2023年4月からSNS施策を強化。購入したユーザーのSNS投稿を「オリジナルコアラのマーチ」の特設ページに掲載。併せてオンラインモールのInstagramも開設し、オンラインモールと顧客をつなぐ新たな導線を設計した。
オンラインモールの特設ページ...