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R30のホープたち

コミュニケーションで生まれる生理ケアの新しい当たり前 より自分らしく過ごせる社会へ

水島 藍さん(ユニ・チャーム)

次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回はユニ・チャーム ジャパンマーケティング本部で活躍する水島 藍さんに話を聞いた。

ユニ・チャーム
ジャパンマーケティング本部
フェミニンケア ブランドマネジメント部
水島 藍(みずしま・あい)さん 29歳

2016年入社。流通営業職を経て18年からフェミニンケア ブランドマネジメント部でフェミニンケア用品のプロダクトマーケティングを担当。19年6月に#NoBagForMeプロジェクトを立ち上げ、20年6月から「ソフィ みんなの生理研修」の実践も開始。

学生時代の経験 生理のタブーをほぐしたい

ウェルネスケア、ペットケア、フェミニンケアをはじめとした5つの事業において世界80以上の国や地域で商品やサービスを展開するユニ・チャーム。その1つフェミニンケア事業では、生理用ナプキン・タンポン・ショーツ・パンティライナーなどを提供する。水島藍さんはそんなフェミニンケア用品を提供するトップメーカーでマーケターとして活躍する若手社員だ。

現在、入社8年目。2年間の流通向け営業を経験した後、現在のフェミニンケア ブランドマネジメント部に配属になった。各ブランドのプロダクトマーケティング以外にも、商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、環境問題や社会課題の解決に向けた施策も行っている。

水島さんが発起人となった、大型プロジェクトに「#NoBagForMeプロジェクト」がある。生理用品ブランド「ソフィ」を通して、ひとりでも多くの女性が自分に合った生理ケアを知り、選択し、より自分らしく過ごすことができる社会の実現を目指すものだ。

このプロジェクトを立ちあげた背景には、水島さん自身の辛い経験がある。学生時代、男性の友人と一緒にいたときに生理が訪れた。生理用品を買いにコンビニエンスストアに行きたいが、なんと伝えていいかわからず「アイスを買いに行こう」と友人を誘った。しかしレジで紙袋にいれて渡されたため、生理用品を買ったことが友人に知られてしまう。

「生理は体の自然なサイクルなのに、なぜこんなにこそこそして買わなければいけないのかと、嫌な思いをしたことを覚えています」(水島さん)。この体験がきっかけで「生理用品をもっと買いやすい環境にし、生理のタブーをなくしたい」とユニ・チャームへの入社を決めた。

誰もが共通の知識を持ち気兼ねなく話せ...

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