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マーケター・クリエイターのChatGPT活用術

顧客の解像度を高めるための利用 ChatGPTを使ったユーザーリサーチ術

黒澤友貴氏(ブランディングテクノロジー)

消費者の気持ちや行動にも大きな変化が生まれ、徹底した顧客理解がますます重要になっています。企業のマーケティングを支援するブランディングテクノロジーでは、顧客へのインタビューを中心としたユーザーリサーチにChatGPTを活用。同社経営戦略室 CMO 黒澤友貴氏に話を聞きました。

    活用術1

    ユーザーインタビュー

    Q. 顧客のことを深く理解するためのChatGPT活用方法

    A. 私はマーケティング調査の中でも特にユーザーリサーチの領域で、ChatGPTをフル活用しています。もちろんAIを活用する大前提として、自分たちが「誰にどんな価値を提供したいのか」という基本戦略や顧客像の設定は人間が行う必要があります。顧客像を明確にせずに何となくChatGPTを活用してペルソナやカスタマージャーニーマップをつくるだけでは、その後のマーケティング施策にもズレが生じてしまうので注意が必要です。

    Q. ChatGPTが提案するインタビュー設問や想定回答の活用方法

    A. ユーザーインタビューの準備にもChatGPTを活用しています(画像1)。インタビュー対象者やインタビュー目的を入力し、設問内容を一緒に考えてもらいます。これまではインタビューの設問内容を考えるだけで約2時間かかっていましたが、ChatGPTを活用すると5分もかかりません。さらにChatGPTが考えた設問案を使って、ユーザーインタビューのロールプレイングも行います。具体的には、想定回答と、その回答に対してどのような深掘りした質問をするべきかをChatGPTに考えてもらいます。

    画像1

    今までは、インタビューのロールプレイングを実施するには、時間が必要であり想定回答の幅出しにも限界がありました。ChatGPTは様々なテーマに...

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