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生花ECのパイオニア 日比谷花壇が次に仕掛ける戦略とは

AnyMind Japan

ECの運営と一言で言っても、その業務領域は戦略設計からキャンペーン企画、施策の効果分析やCRMなど多岐にわたる。それゆえ、複数の専門企業に委託し、そのマネジメントにかかる労力に頭を抱える企業は多い。日比谷花壇では、AnyMind Groupをパートナーに選び、統合的なサポート体制を構築。共に手掛けたキャンペーンでは、300万以上のリーチを獲得するなど手応えを感じている。両社はどのようなパートナーシップのもと、プロジェクトを進行しているのだろうか。

左から
AnyMind Japan
D2C&EC
Enablement
Manager
伊礼 大夏志氏

日比谷花壇
リテール第一事業部
部長
佐藤光晴氏

ECのプロが現場から運営を支える

──日比谷花壇は、業界内でも早い段階でEC事業を始めたパイオニア的存在だと思います。

佐藤:花卉業界のなかで、当社がEC事業を始めたタイミングは早かったと思います。創業150年で培ったブランド力を活用し、新たな挑戦を行ってきました。私がEC事業に参画したのは2021年。コロナ禍により、自宅で過ごす人が多くなったことで、ECの売上が伸びていた頃でした。この成長をどう維持するのか、そしてECとリアル店舗との連携をどう進めていくのかをテーマに掲げ、取り組みを進めてきました。

──AnyMind Groupは、いつからパートナーとしてEC運営をサポートしているのでしょうか。

伊礼:私たちAnyMindと、日比谷花壇さんとのお付き合いが始まったのは約2年前。最初はコンサルティングを行っていたのですが、1年前からはEC運営をフルでサポートさせていただくことになりました。当社のメンバーがオフィスにお邪魔して、現場からEC運営を支えるということを始めています。

佐藤:支援というよりは、「チーム」として共に事業を進めていただいている印象です。ECの運営は個々の施策別に専門知識が求められるため、人材の採用や教育だけでは追いつかない部分があります。現場に入って運営に携わっていただけることには、とても感謝しています。

伊礼:当社からは2名がオフィスにお邪魔し、運営に携わらせていただいていますね。

佐藤:そうですね。チームの一員となるので、最初はコミュニケーションの部分などで不安を抱いていましたが、杞憂に終わりました。初めからしっかりと意思疎通も図ることができ、AnyMind社員の手厚いサポートから専門性の高さを感じました。

ECを取り巻くあらゆる課題を網羅 横断的なマーケ支援も強み

──日比谷花壇ほどの歴史を持つ企業だと、多くのパートナー企業から話がありそうです。なぜAnyMindGroupを選んだのでしょうか。

佐藤:AnyMindに魅力を感じたのは、「横断的なマーケティング支援」が可能な点です。ECと一言で言っても、効果の分析や戦略といった上流領域から、キャンペーン企画やWeb広告、SEO対策まで多様な業務があります。それぞれの施策により求められる知識もスキルも異なることを考えると、複数のパートナー企業に依頼・管理をする必要がある。しかし、AnyMindには、それら複数の課題を網羅するソリューションがあり、根本から解決されたのです。

実際に相談すると、AnyMindの専門スタッフによる日比谷花壇支援チームがすぐに組成されました。1つの会社に各チャネルの専門的なスタッフがいて、分析・企画・実装まで、横断的な支援をしてくれるのは、他社にない強みだと感じますね。

伊礼:他社のパートナー企業さんであれば、どれかひとつの目的や課題に特化しているという場合も多いかと思います。しかしAnyMindは、ECを取り巻くあらゆる分野のプロが在籍しているので、多岐にわたる領域をカバーし、マーケティング活動を一気通貫でサポートします。

佐藤:また、このような横断的な支援経験は当社が初めてではなく、他社での成功事例があったことも決め手のひとつでした。AnyMind社内で数十のブランドを立ち上げている実績も信頼に繋がりましたね。

日比谷花壇を深く知るからこそ成功したキャンペーン企画

──AnyMind Groupと取り組んだ施策、「バースデーローズキャンペーン」で成果が出たと聞きました。

佐藤:前述の通り、AnyMindにはあらゆる角度からマーケティング活動を支援してもらっています。これまでも多くの企画を提案してもらいましたが、中でも好調だったのが「バースデーローズキャンペーン」です。

伊礼:この企画は、「#バースデーローズ」というハッシュタグとともに自身のパートナーや大切な人への思いをSNSに投稿してもらい、その中で選ばれた方に100本のバラを届けるというキャンペーン。届ける様子を撮影し、動画も配信しました。

佐藤:日比谷花壇はこれまで培ってきたブランド力や信頼が強みですが、20~30代の新規獲得も目下の課題です。本施策は、こうした世代へのアプローチを狙ったもの。特設サイト、広告、SNS、さらにオフラインに至るまで、日比谷花壇が持つ顧客接点をフルに活用した施策でした。結果、リーチが300万以上。そして、応募も900件を超え、潜在層にアプローチするという目標が達成できた好事例でした。

──今後、AnyMind Groupには何を期待していますか。

佐藤:先ほど20~30代の認知も獲得していきたいと話しましたが、ここで注目しているのがインフルエンサーマーケティングです。AnyMindのインフルエンサーマーケティングソリューション「AnyTag」を活用したマーケティングも推進していきたいです。

伊礼:「AnyTag」はSNSキャンペーンの管理や分析、インフルエンサーのキャスティング、レポーティングやハッシュタグ分析、競合分析などができる自社開発プロダクトです。多くの企業での採用実績もあり、日比谷花壇さんのより一層の成長にも寄与できる自信があります。

佐藤:親身になって進めてくれるAnyMindの姿勢は、「パートナー」というより、もはや「日比谷花壇の一員」です。今後も信頼して、より良い施策を進めていきたいです。

図表 「AnyTag」の分析ダッシュボード
AnyMind Groupが自社開発したインフルエンサーマーケティングソリューション「AnyTag」。キャスティングから、ハッシュタグ分析、競合の分析も可能。

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