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著者インタビュー

世紀を超える『古い』ブランドが過去40年で急成長した背景とは

ピエール=イヴ・ドンゼ 氏

ラグジュアリー産業 急成長の秘密

●著者/ピエール=イヴ・ドンゼ
●発行所/有斐閣
●価格/3190円(税込)

世界的に有名なラグジュアリーブランドであるエルメス(1837年)、ルイ・ヴィトン(1854年)、シャネル(1910年)など、その多くは100年以上の歴史を持つ。しかしそのルーツの多くは、地域の職人やデザイナーなどが立ち上げた、小規模な経営体。世界的に規模が拡大し、“産業”として成立したのは、1980年代に入ってからだ。

『ラグジュアリー産業』の著者は、経営史研究者のピエール=イヴ・ドンゼ氏。本書は、同氏が2021年に出版したフランス語版Vendre l'Europeau monde: L'industrie globale duluxe des années 1980 à nos jours(スイス・アルフィル出版社)に、日本企業への示唆などを加筆したものとなる。ドンゼ氏は、「本書では伝統的な高級品ブランドを擁するヨーロッパ企業を中心に、産業として急拡大した40年余りのダイナミズムを描きました。そのダイナミズムの鍵となったのは、市場のグローバル化、多国籍企業化、そしてヘリテージに基づく新しいマーケティング戦略です」と話す。

ドンゼ氏はまず、ラグジュアリー産業とはどのように定義すべきかと、その特殊性を...

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