
2020年代の最重要
マーケティングトピックを
1冊にまとめてみた
●著者/雨宮寛二
●発行所/KADOKAWA
●価格/1980円(税込)
新型コロナウイルス感染症拡大だけではなく、ブロックチェーンやAIなど新たな技術が社会に大きく浸透してきた、2020年代。著者の雨宮寛二教授は、長年、イノベーションやICTビジネスの競争戦略に関わる研究に携わってきた。本書の執筆に至った背景を次のように話す。
「2020年以降のこうした事業環境の変化にも対応して、自社の中核事業での成功体験やコア・コンピタンスといったコンテクストに縛られることなく、持続的な競争優位を築き上げる経営を組織的に実現した企業も存在します。そこで、それを可能にしているものが何であるかを示したいと考えました」。
時代の変化の波は2020年以降さらに激しさを増しており、新たな潮流に呑み込まれないよう、どの企業も変革を模索している。雨宮教授はその模索を『アジャイル化するプロダクトマネジメント』『サステナビリティを生み出すパーパス・ブランディング』『潰れない仕組みをつくる組織のレジリエンス』『バーンアウトを回避するイノベーション』に集約されると述べる。
本書は、この4つのキーワードに焦点をあて、変革を成し遂げた企業の具体的な企業活動や事業経緯を説明。そして、なぜその戦略を採用したのか、打ち手の意図や...
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