増加の一途をたどるSNSプラットフォームの数。それに伴って運用すべきアカウント数も増え、企業の担当者のタスク量も増えてしまう。担当者は運用において何に気をつけるべきなのか、スマートシェアの金谷徹氏が解説した。
ターゲティングは性・年代よりも、人格にフォーカスを当てる
SNSマーケティングにおいて、性・年代別ごとのターゲティングは、必ずしも有効ではない場合もあります。それは、一般ユーザーの特徴的な利用方法が関係しています。
2021年に特化した現象ではないのですが、一般ユーザーのSNSの使い方として特徴的なのは、「複数のアカウントの保持」です。プラットフォーム毎に、そしてプラットフォームの中でも個人がひとつのアカウントだけではなく、複数のアカウントを使い分けていることが非常にユニークな特徴だと考えています。
そして、アカウントの利用方法は人により異なります。推し活のため、就活の情報収集のため、友人との接触のためなど、さまざまです。
これはつまり、ひとりがいくつもの人格(SNSアカウント)を持って、さまざまなコミュニティに参加しているということ。結果、マーケティングにおいても性・年代別でターゲットを決めるという単純な考え方ではなく、どういう人格を持った人にどのようなコミュニケーションをするかを考えなければならないのです。
一方、企業の...
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