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宣伝会議賞

宣伝会議賞カウントダウン企画!受賞者オンライン座談会

2021年3月、オンラインで配信された第58回「宣伝会議賞」の贈賞式。配信会場となった東京都内のスタジオには最終審査員とファイナリストのみが参加する形となりました。本誌9月号のグランプリを受賞した田中貴弘さんのインタビューに続く今号では、CMゴールド、眞木準賞、シルバーの各賞を受賞された9名のうち6名に参加いただき、座談会形式でお話を聞きます。

「宣伝会議賞」挑戦歴や想い出のエピソードを聞きました。

受賞作品は「宣伝会議賞」特設サイト「歴代受賞作品」をご覧ください。

Q1 贈賞式で自分の名前を呼ばれた瞬間、何を考えましたか?

──嬉しさと悔しさが49対51くらいでした(矢﨑)

守谷:眞木準賞の発表はゴールドの後。そこまで名前が呼ばれなかったので「今回は、無理やったな」と思う反面、自分の名前が呼ばれたときは「やっぱり来たか!」と相反する気持ちも起きて…。変な自信みたいなものが、心の奥底にはあったのかもしれないです。名前を呼ばれた瞬間、諦めが急に自信に変わって、気持ちが追いつかない感じでした。

矢﨑:シルバーは7席あって、僕が呼ばれたのは最後から2番目。「もう選ばれないかも」という焦りと、「もしかしたらゴールド以上の受賞なのかも」という期待がせめぎ合って、どんどんオッズが爆上がりしていく感じでした。最終的に名前を呼ばれたときの気持ちは、嬉しさと悔しさが49対51で、悔しさが少し勝っている感覚でした。

藤長:同じ「クレディセゾン」の作品が複数残っていたこともあったので、「私絶対落ちるんで!」と隣にいた西本さんに話していたんです。なので最初に思ったのは(しまった、気まずい!)でした(笑)。そのあとに西本さんも選ばれていたのでホッとしましたが…。

西本:びっくりして頭が真っ白になって。横を見たら藤長さんが拍手をしてくれていたので、「現実なんや!」と思って。でも「コメント考えてないどうしよ!」と焦って挙動不審になってしまいました。

Q2 受賞作品は、ご自身のなかではイチオシだったのでしょうか。

──今回は「これだ」と思っていたものが残っていました(守谷)

守谷:いつもは自分が予想していなかったものが審査を通過していたりするのですが…。第58回に関しては「これだ!」と思ったものが2つ、ファイナリストとして残っていたので、驚きました。

矢﨑:『宣伝会議』の誌面に一次審査通過者として名前が載ったとき、自分の中で可能性がありそうな作品はどれだろう、と選んでみたんです。その中には入っていた作品でしたが、正直シルバーに届くまでとは思っていませんでした。

藤長:私もやっぱりイチオシのものではなかったのですが、じっくり見返してみたら、「自分が一番だと思った作品はたいしたことなかったな」と思い始めました。

Q3 受賞後、生活や仕事に変化はありましたか?

──久しぶりに、広告業界の空気を感じています(船倉)

船倉:時々(グランプリ受賞者の)田中貴弘さんと連絡を取り合ったり、『宣伝会議』を毎月購入したり。久しぶりにコピーライターや広告業界の空気を感じています。今は広告とは、まったく関係ない仕事をしているので、そういったものに触れる機会は楽しいです。

藤長:一緒に小説を書いている友人に伝えたら「俺もコピー書いてみよう!」と。そういうクリエイティブな友人たちの刺激になれたのは嬉しかったです。

守谷:急に受注が増えたりとかはないのですが(笑)。Twitterのフォロワーが増えたり、「ギュルリ、見たよ」「頑張ってたんやなあ」と、しばらくぶりの方から連絡をもらえたのはうれしかったですね。

矢内:私はコピーライターとして仕事をする中で、アイデアが煮詰まったときに、「このまま良いモノが書けなかったらどうしよう…」という思いを抱くことも少なくなかったのですが、受賞後は「大丈夫。真摯に取り組み続けたら、必ず良いものが書けるはず」と、自分の力をもう少し信じられるようになった気がします。

他の受賞者に聞いてみたいこと①

──募集期間中、モチベーションはどのように保っているんでしょうか。

船倉:僕は以前にも、たくさん応募していた時期があったのですが、コピーライターの仕事が忙しくなって一度、応募をやめてしまいました。挑戦し続けるモチベーションはどう保ったらよいのでしょう?

守谷:意地ですよ。何にも挑戦しなかったら、埋もれてしまう気がして。「自分はここにいるんだ!」という思いで、いろいろな広告賞に挑戦してきました。3年くらい冷めていた時期も...

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