[SEMINAR DATA] | |
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ゼミ名 | 日髙優一郎ゼミ |
設立 | 2015年 |
学生数 | 3年生:10名 4年生:11名 |

岡山大学 経済学部
日髙優一郎准教授
岡山大学学術研究院社会文化科学学域准教授。神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了、博士(商学)。山梨学院大学を経て2015年より現職。専門は消費者行動論、ソーシャル・マーケティングなど。
企業との共同プロジェクトでマネジメントの手法も学ぶ
岡山大学の日髙ゼミでは、3年次で企業連携の商品企画プロジェクトに取り組んでいる。
約半年間にわたるプロジェクトでは、企業がマーケティングにおける課題を提示。学生は5人程度のチームを組んで企画を考案し、他大学のゼミと合同で、コンペ形式で発表を行う。マーケティングの実践だけではなく、マネジメントの手法を身に付けることも目的だ。
過去7年間は旅行会社と連携し、観光プランの商品企画プロジェクトを実施してきた。優勝企画は実際に商品として発売され、2020年にはJR各社が後援の「鉄旅オブザイヤー」でDC(デスティネーションキャンペーン)部門賞を受賞している。
「消費者インサイトを探る手法として、SNSに投稿されたハッシュタグや投稿内容を元に、ターゲットの好むアイテムや行動を調査。あるチームは、約7万枚の写真を調査していました。そのほかにも、学生自ら出版社に打診して、タイアップ記事のWebメディア掲載を企画に盛り込んだり。商品づくりのその先、どのようにお客さまに届けるかということも見据えて取り組んできました」。
そうした積極的な取り組みは、次の学年のモチベーションにもつながっているのではないかと、日髙准教授は語る。
そして今年は、岡山県倉敷市に本社を構える「カモ井加工紙」と連携。課題は、同社が発売する雑貨用マスキングテープ「mt」ブランドのブラッシュアップ。現在はコンセプト策定やターゲット選定に取り組んでいる段階だ。
「ただ実践するだけではなく、授業で学んだ...