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デザインと情報を軸に広告コミュニケーションを学ぶ―立命館大学 佐藤典司ゼミ

佐藤典司ゼミ(立命館大学 経営学部)

    [SEMINAR DATA]                           
    ゼミ名 佐藤典司ゼミ
    設立 2000年
    学生数 3年生:20名
    4年生:20名

    立命館大学 経営学部
    佐藤典司特任教授

    1980年電通入社の後、1998年に退社し現職に。デザインマネジメントおよび、近年は情報・知識価値マネジメントを中心に研究。主な著書に「情報消費社会のビジネス戦略」「モノから情報へ」「複素数思考とは何か」など。

『デザイン』と『情報』を軸に 広告コミュニケーションを学ぶ

デザインと広告コミュニケーションを学ぶ佐藤ゼミの基本は、課題解決型学習(Project-Based Learning)。与えられたテーマに対して、数カ月から半年、プレゼンテーションをゴールに議論を重ねる。

「なるべくタイムリーな事例を提示するようにしています。例えば、“身の回りの広告やデザインを挙げて、その修正案を提案する”というグループワーク。話題のテレビCMや、身近なデザインを改めて見つめなおしながら、企業のコミュニケーション戦略について学んでいきます」(佐藤教授)。

学生たちには「常に新しいことを自由に考えるように」と伝えているという。

「現代は簡単にたくさんの情報が手に入りますが、情報が多ければ多いほど、それに束縛されてしまう。学生たちは昔よりも、考えたり行動したりする自由を奪われているのではないでしょうか。情報に一律の価値はない。氾濫する情報から取捨選択するには、自らそれを評価するスキルを高めるしかありません」(佐藤教授)。

一学年で20人ほどが所属するゼミ生のうち、メディアやデザイン、広告関連の企業に就職するのは毎年2、3人ほど。

「20年前は広告や宣伝業界に興味がある人も多かったように思いますが、今、学生たちの志向は“マス広告”から逸れているように感じます。皆がそれぞれ、好きな媒体から好きなように情報を得ている。仕事として携わるにしても、一方的に宣伝するのではなく、生活者とコミュニケーションを取りたいと考える学生は増えているのではないでしょうか」(佐藤教授)。

東京のデザインプロダクションとZoomでむすび、授業を行っている様子。

「虚数」で世の中を見る 情報価値マネジメントの役割

デザインマネジメントを専門とする佐藤教授は、長年、企業や自治体の発展を図るプロジェクトに携わってきた。例えば2010年に発起人として立ち上げた...

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