[SEMINAR DATA] | |
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ゼミ名 | 井関紗代ゼミ |
設立 | 2021年 |
学生数 | 2年生:21名 |

中京大学 経営学部
井関紗代助教
同志社大学経済学部卒業後、サークルKサンクス(現ファミリーマート)、タワーレコードを経て、名古屋大学大学院情報学研究科博士後期課程を修了。博士(学術)。2020年より現職。専門は、認知心理学、消費者行動。研究のメインテーマは、所有感と感覚マーケティング。
認知心理学×マーケティング ゼミ初年度の組織づくり
今年度にできたばかりの井関ゼミ。1期生の募集にあたり井関助教は、「いちから組織をつくり上げたい人」と声をかけたという。そこでゼミ内には、企画部・広報部・産学連携部の3つの“部署”を発足。理念やロゴ、活動内容も、学生たちが主体となって決めていった。
そして早くも、2期生の募集にも意識を向ける。自分たちのやりたいことを実現するには、どのような人材が欲しいのか、ゼミの価値とは何かを突き詰める。ゼミをひとつのサービス財であると捉え、広報部による発信を通じてWebマーケティングについても学び、実践しているそうだ。
現在、週に1回のゼミでは認知心理学や感覚マーケティングのテキストを学習中だ。「海外では認知心理学とマーケティングの研究者が共同で研究することも多いのですが、日本ではまだ少ないのが現状です」と井関助教は話す。
認知心理学を主としたゼミを開設した背景には、実務で感じた課題感があったという。井関助教は、学生時代に経済学を学んだ後、2つの企業で小売りの現場を経験した。その際、「膨大な販売データがあっても、背景となる消費者の心理が分からなければ次の正確な一手が打てない」「施策に裏付けが欲しい」と感じ、大学院への進学を決意。現場に戻ることも考えたが、教員として知見を伝える道を選んだという。
「就職前にこの領域について知っていれば、もっといろいろなことができたかもしれないと感じていたのです。学生たちが将来仕事で壁にぶつかったとき、“そういえばこんなことを大学でやったな”と、ふと思い出してくれたらと...