[SEMINAR DATA] | |
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ゼミ名 | 大西研究室 |
設立 | 2016年 |
学生数 | 3年生:22名 4年生:20名 |

東京理科大学 経営学部 経営学科
大西浩志准教授
ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネスでマーケティングの博士号取得。専門はマーケティング・サイエンスで、ソーシャルメディアなどのマーケティング活用のためにビッグデータ解析を用いた研究をしている。近年は現代アートに興味を持ち、マーケティング理論を使ってアートとビジネスの科学的研究にも取り組む。
まちづくりを通して学ぶ 実務に役立つデータ分析
理工系総合大学である東京理科大学。そのなかで唯一の文系である経営学部は、1993年の設立以来「経営を科学する」を理念に掲げ、学生たちは文理の枠にとらわれず、数量的・実証的な視点から、企業経営にアプローチする手法を学んでいる。
大西ゼミでは、まず3年生前期に英語のテキストでマーケティングの理論を学び、あわせてデータ分析の手法を身につける。そして後期はその実践として、まちづくりを支える一般社団法人「神楽坂サポーターズ」と連携し、毎年11月に開催するイベントに参加。アンケート調査や、SNSなど宣伝ツールの効果測定を行い、その結果をレポートで発表する。例年は子ども向けのアート体験イベントを実施してきたが、コロナ禍の昨年は飲食店と連携し、店舗のPR活動などを支援したという。
学生たちの様子について大西准教授は、「SNSでの動画配信など、学生たちは普段からそうした情報を浴びているし、自身の経験からアイデアが出てくる。率先して、楽しみながらPRコンテンツをつくってくれています」と話す。
そして4年生、卒業研究にあたり大西准教授が学生に求めることは二つ。まずひとつは、必ず自分たちでデータを収集して分析すること。もうひとつは、外部企業や団体と連携し、テーマや結果をプレゼンテーションしてきちんと相手に納得してもらうことだ。自身が長年民間企業で実務に携わってきたことからも、より実践的な研究を促している。
「実務では、課題を検証したくても、データが存在しないことが多々あります。そのためゼミ活動においても、データ収集や、時には資金調達の依頼も...