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情報の利活用がもたらす、社会と暮らしの変化

10~20代の約半数、ほぼテレビ見ず!? データの周辺を見ないとわからないこと

田中 宏昌氏(インテージ)

世の中には定量、定性とさまざまなデータがあります。そして、そのデータの量は爆発的に増えています。多種多様なデータをどのように活用すれば、企業、社会、そして私たちの暮らしをより豊かにしていけるのでしょうか。企業も社会も消費者もハッピーになる、これからのデータ利活用の方向性を全12回で考えていきます。

    今月のデータ

    「衝撃的データ」10~20代の約半数、ほぼテレビ見ず

データを読み解くリテラシー 確からしい姿を掴む力が必要

2021年5月20日、「衝撃的データ」という見出しとともに、「10~20代の約半数が、ほぼテレビを見ていない」というニュースが「朝日新聞DIGITAL」などで発信されました。見出しのインパクトからかTwitterなどでも瞬く間に拡散され、世間をざわつかせていました。

心を落ち着けて記事を読み進めると、このデータはNHK放送文化研究所が5年おきに行っている「国民生活時間調査(郵送形式)」の最新結果が元になっていました。調査対象日にテレビを15分以上視聴した場合のみ、「見た」として集計を行ったもので、平日に「見た」人は10~15歳では56%、16~19歳では47%、20代では51%だったと報じられていました。

スマホやタブレットの普及により、テレビを見る時間は以前と比較して減少しています。一方で...

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