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情報の利活用がもたらす、社会と暮らしの変化

偶然の出会いはデータで演出できる?

田中 宏昌氏(インテージ)

世の中には定量、定性とさまざまなデータがあります。そして、そのデータの量は爆発的に増えています。多種多様なデータをどのように活用すれば、企業、社会、そして私たちの暮らしをより豊かにしていけるのでしょうか。企業も社会も消費者もハッピーになる、これからのデータ利活用の方向性を全12回で考えていきます。

    今月のデータ

    GPSやWi-Fi情報による現在位置の情報取得に抵抗がある(68.3%)。

2021年1月7日、2回目の緊急事態宣言が関東1都3県に発令されました。翌週には、栃木、岐阜、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡も追加されました。会食をはじめとした活動の自粛要請が再び始まりました。テレビでは発令直後の3連休の人の動きを位置情報で捉えたニュースが流れ、渋谷のスクランブル交差点では前回の緊急事態宣言時と比較して「約3.1倍の人出」と繰り返し報道されていました。

スマホの位置情報を利用した混雑状況は、Yahoo!やGoogleなどが可視化。手軽に利用できるようになったことで、施設検索や経路検索とあわせて時間帯別の混雑状況も一目でわかるようになりました。

一方で、スマホから取得する「位置情報」はプライバシー性の高いものであり、日本インタラクティブ広告協会(JIAA)の「2019年インターネット広告に関する...

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