企業内だけでなく、広く社会全体で、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進が必要とされています。そもそもDXとは何なのか?そしてDXの鍵となる、データ利活用のポイントとは?DXの基本となる考え方から実践方法まで、全12回の連載で解説していきます。
コロナウイルスの影響もあり、小売りの分野において、ECに代表されるデジタル化の動きが非常に活発です。最近ではリアル店舗の情報も併せてデータを取得・統合し、お客さま理解を深めてマーケティングに活かそうとする企業戦略に触れる機会が多くなってきました。
確かに実世界でのデータ取得はスマホアプリなど、仕組みの発展が目覚ましく、以前よりはるかに容易になっています。
一方でデータの収集が目的化し、単にお客さまを分析し売れそうなものをリコメンドするという活動に終始してしまう例も少なくありません。本当にその提案が、お客さまにとって嬉しい体験なのか。いま一度考え直す必要があるでしょう。
OMO(Online Merges with Offline)の名のもとに、ID情報などを統一化して蓄積する企業活動が活発化していますが、それらのデータを...