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ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

洋酒チョコの先駆け こだわりを守りながらも変革を進めたRummyの60年

ロッテ「Rummy」

(左)1965(右)2025

1965年の発売から2025年で60周年を迎えるロッテの「Rummy(ラミー)」。ロッテには2024年に60周年を迎えた「Bacchus(バッカス)」もあるが、共に根強い人気を誇る洋酒入りチョコレートだ。

「Rummy」の発売当初、日本のチョコレート市場のほとんどはアメリカ式の砂糖の甘さが強い商品であったが、年々成長を遂げる魅力的なマーケットであった。一般流通品としては「洋酒入りのチョコ」はほぼ市場になかった中、「お客さまの好む新しい嗜好を積極的に見出していこう」という思いのもと、発売されたのが「Rummy」だった。

レーズンをラム酒に漬け込みチョコレートに入れた「Rummy」は当時としては目新しい商品。特に使用するレーズンの選定には徹底的にこだわり、甘みがあり果皮が口残りしにくい、当時では珍しいオーストラリア産のレーズンの使用を決めただけでも1年を要したという。

「ラムレーズン入りの洋酒チョコレートの先駆けとして愛され続けるべく、守るべきこだわりは守りながらも、ニーズに合わせて変革してきた」とロッテマーケティング本部第一ブランド戦略部の原田万有氏は話す。例えば、1999年には使用する…

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