企業内だけでなく、広く社会全体で、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進が必要とされています。そもそもDXとは何なのか?そしてDXの鍵となる、データ利活用のポイントとは?DXの基本となる考え方から実践方法まで、全12回の連載で解説していきます。
これまでの連載で、DX・データ利活用推進において、多種多様なデータを収集し、スムーズに分析・活用できるようデータを「整える」ことが重要とお伝えしました。今回は、これらのデータをもとに、お客さまとより良い関係性を築くために必要な考え方やプロセスを説明します。
まず、お客さまとの関係構築は、「正しくお客さまを理解する」ことから始まります。そのためには、収集してきた多種多様なデータを、どのお客さまのデータなのかを特定し、一人ひとりのデータとしてまとめる必要があります。これにより、一人ひとりのお客さまの行動を正しくとらえることが可能となります。
しかしながらチャネルや事業をまたぐと、ひとりのお客さまが異なる複数の顧客キーで...
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