[SEMINAR DATA] | |
---|---|
ゼミ名 | 藥袋貴久ゼミ |
設立 | 2011年 |
学生数 | 3年生:13名 4年生:13名 |
プロジェクトを通して「学ぶべきこと」を知る
2013年4月、ビジネスデザイン学科設立に携わった藥袋准教授。近年、経営やビジネス学部を新設する女子大学は増えてきているが、その意義について「学問としての知識はもちろんですが、ビジネスやマーケティングの知見を通して、女性のライフステージで生じる様々な壁を乗り越えていくすべを身に着けていってほしい」と話す。
「女性の集団にはある種のまとまりの良さがある」と藥袋准教授。「一方でビジネスは多様性の世界です。まとまりの良さを活かしながら多様性を学んでいくための一つの手法として、企業と連携する課題解決型のプロジェクト学修に力を入れています」と続ける。
藥袋ゼミでは2018年から、井関産業との「ラコルベイユ・ブランドレゾナンス創造プロジェクト」に取り組んでいる。「ラ コルベイユ」は、ヘアケア、ボディケア、ランドリー等の商品群ブランド。2019年は、新商品である米ぬかを配合したクレンジングペーストの市場浸透戦略の策定を目的として、アテンションシールの作成など、経営者に対して商品投入時における販売促進策の提案を行った。
「プロジェクトでは連携先の抱えているニーズにあわせて、課題を設定し取り組んでいきます。学んだ知識を活かすだけでなく、現場で起きている事柄から、何を学ぶ必要があるのかを見出すことこそ、実践の知だと思っています」(藥袋准教授)。
学生には常日頃、「当事者意識(Ownership)を持ってほしい」と伝えているという。「たとえば広告の仕事であれば、関わるのはお客さまの商品。企業においても実際に顧客との契約を成立させるのは営業部門で、マーケティング部門は提案を企画し支援する役割にあります。マーケターは、『これは私が何とかするべき私の商品なんだ!』という気概をもって、製品やサービスに向き合っていくことが...