[SEMINAR DATA] | |
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ゼミ名 | 岩田貴子ゼミ |
設立 | 1999年 |
学生数 | 2年生:12名 3年生:11名 4年生:8名 |

日本大学 商学部
岩田貴子教授
1982年慶應義塾大学経済学部卒業、1992年慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学、2005年London School of Economics and Political Science・Research Affiliate、2012年北京外国語大学客員教授。主な著書『エリア・マーケティング アーキテクチャー(増補版)』(税務経理協会、2017年)他多数。
「心と頭脳を鍛えよう」3年間で大きく成長
日本大学商学部の大きな特徴は、2年生からゼミに所属できること。
エリア・マーケティングのゼミを担当する岩田教授は、指導方針として「心と頭脳を鍛えよう」を掲げている。「ハート」と「セオリー」、両輪をもって課題を解決していくことは、教授の恩師から受け継いだテーマだという。
「マーケティングの根本は“心の流れ”。響きあうものがないと、商品やお金は動いていかない。戦略やツールは必要ですが、自分がどう魂を込めて作ったか、自信を持って人に勧められるか、という想いも大切です」(岩田教授)。
学生たちはまず「本ゼミ」を通してマーケティングの基礎知識を学び、理論の習得に取り組む。
2年生から取り組む「サブゼミ」では、週に1回、学生主体でテーマを決めて議論を行ったり、ときには卒業生を交えた座談会も開かれる。これにより学年間のつながりは非常に強固なものに。研究に行き詰ったら先輩に相談しアドバイスを仰ぎ、その知識の広さに驚く⋯という流れは、そのまた後輩へと、脈々と受け継がれているそうだ。
また学内の「インゼミ大会」や、関東最大の学術発表会といわれる「インナー大会」に向け、各学年5~6人ずつで研究を行う「グループワーク」にも取り組む。
20年近くゼミで学生を指導してきた岩田教授。「学生の3年間というのは非常に重みがあるものですね。知識をどんどん吸収して、卒業する頃には本当に成長しているんです」と岩田教授は目を細める。一生懸命に物事に取り組む姿は、今も昔もそう変わらないという。フィールドワークを行えない今、リモートでの調査を中心に、活動を進めているそうだ。

2019年度インゼミ大会で優秀賞を獲得。