アメリカの新型コロナウイルス感染者は4月下旬までに100万人を超え、その後微減傾向にはあるものの、大都市を中心に予断を許さない状況が続いている。人種別では特にアフリカ系とヒスパニック系住民の感染者の比率が高く、被害を受けた地域を救済する様々なキャンペーンが行われている。
寄付金総額は1600万ドル アフリカ系住民をイベントで支援
多種多様な人種が住むアメリカにおいて、もっとも大きなダメージを受けているのがアフリカ系住民だ。政治・人権・文化ニュースなどを網羅する雑誌『Mother Jones』は「いくつかの州において、アフリカ系の感染率・致死率は他人種の3倍から5倍高い」と報じた。その事態を憂慮したケーブルテレビ局BET(Black Entertainment Television)は、4月22日「Saving Our Selves:A BET COVID-19 Relief Effort」というチャリティー・イベントを開催。
アリシア・キーズやジョン・レジェンドなど多くのブラック・アーティストが2時間番組で募金活動を行った。救済金は約1600万ドル(約17億6000万円)に上り、United Wayなどの非営利団体を通じてニューヨーク、アトランタ、デトロイトなど特に甚大な被害を受けた地域に寄付された。
(1)BET(Black Entertainment Television)
P&G、トヨタUSAなどが支援を表明 アメリカ一丸で立ち向かうCOVID-19
同チャリティーには多くの協賛スポンサーが参加したが、なかでもP&Gはタイドやバウンティ、パンパースなど複数のブランドが以下の支援策を表明した。
タイド | 被害地域における無料ランドリーサービス |
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シャーミン、バウンティ | ジョージア州の病院・団体・企業へ献金 |
Bevel(グルーミングキット) | シカゴの学校にラップトップの寄付 |
パンパース | Childbirth Education Associationと共同で新生児をもつアフリカ系家庭に無料オンライン育児相談 |
オールドスパイス | イリノイ州とミシガン州の一部に、20万ドル(約2200万円)以上の寄付 |
前述に加えて...
あと63%