1年で最もプロポーズが多い!?「愛を贈る日」米国企業の斬新バレンタインプロモーション事例
米国ではバレンタインは異性間だけでなく、同性・親子・友人同士などでもスイーツやギフトを贈り合う習慣がある。どちらかといえば男性から女性へ贈る方が多く、アパレル・宝石業界などが「愛を贈りましょう」と積極的にプロモーションを展開する。
米国広告マーケティング事情
3月8日の「国際女性デー(International Women’s Day、以下IWD)」をご存じだろうか。1904年の米国の婦人参政権を求めたデモを起源とし、1975年に国連が制定。以降、歴史上の偉大な女性たちを称えるため、世界各地でイベントや集会が開かれている。今年は、"Each For Equal"をテーマに、多くの企業や著名人らがIWDへの支援を表明。特に米国では、1995年からは3月を"Women’s History Month"として認定し、女性の地位向上と発展を祝う月間となっている。
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、かねてより「女性を支援する企業」として、男女の雇用機会の均等や、女性差別撤廃などを訴えてきた。例えば、昨年のIWDには、「アマチュアからプロまでのあらゆるレベルの女性アスリートに対する差別・偏見の撤廃」をキャッチフレーズに、同社の制汗剤「Secret」のキャンペーンを展開。
今年のSecretのキャンペーンにはプロテニスプレーヤーのセリーナ・ウィリアムズを起用。同社はまた、「キャンペーンに合わせ、約100万ドル(約1億1000万円)の寄付金を用意した」と述べるなど、女性の社会進出に対する同社の姿勢は他社と一線を画す。
ウィリアムズを起用した今年のキャンペーンでは、ウィリアムズに加え、元WNBAのスター選手スウィン・キャッシュが出演するテレビCM「Not the First」を放映。CMの中で2人のアフリカ系選手は「世界チャンピオンになったのは私が最初ではない。いろいろなフィールドで努力し成功した女性はたくさんいる。すべての女性に平等の機会が与えられるように」と訴えている。
同社 Secret アソシエイト・ブランド・ディレクターのサラ・サウンダース氏は「2人のブレない強さと妥協のないアプローチは、有色人種の女性にパワーを与えています。彼女らの他者に向けた素晴らしい称賛を、すべての女性たちが共有してくれることを願っています」とThe Business Journalsで述べている …