2017年のマーケティングトレンドとして編集部が注目する4つのテーマについて、それぞれの分野をけん引する企業・人が解説します。
「消費者コミュニティ」の本格活用が始まる
テレビCMに代表されるマス広告の効果低減が指摘されて久しく、とは言え、多くの企業にとってインターネット広告の費用対効果も賞賛できるものではありません。消費者調査も多様化する市場で仮説自体が曖昧となれば、検証される結果も曖昧となります。このように成熟した市場において、かつてのマーケティング戦略は無効化の一途を辿っています。
一方で、ソーシャルメディアの発達によって企業を取り巻くネットワークが可視化されるようになり、ネットワークそのものが企業やブランドの価値を決める要素となってきています。先のアメリカ大統領選の結果を見るまでもなく、どうしたら有効にソーシャルメディアを活用できるか?という問いでは不十分で、むしろ、ソーシャルメディアを味方にしない限り、生き残り競争には勝てないと考えるべきでしょう。…
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