メディア&クリエイティブ 時代に合わせて企業理念の表現は変わる!――CASE1 日立製作所
創業の理念や、世の中への提供価値など、その企業が持つ『DNA』は、時代が変化する中でも普遍なものと言えます。しかし、その伝え方は、消費者の価値観や行動パターン、メディア環境の変化に合わせて変えることが求められます。企業広告におけるメディア選定とクリエイティブの考え方について、企業広告に継続的に力を入れる4社に聞きました。
企業広告の想像を絶する!?効果
テレビCMの出稿有無や多寡は、その企業に対する消費者の信頼に、どの程度関係があるのでしょうか。また、CMをやっていても「信頼するに値しない」という印象を与えてしまう要素とは?全国主要都市に暮らす消費者300人への調査からひもときます。
若年層を中心に「テレビ離れ」が叫ばれる中、テレビCMを出稿していることは、その企業の信頼度を高める上で、どれだけの効果を発揮するのか。また、消費者が企業に対する評価(信頼度・安心感)を定める上で、テレビCMの出稿有無や内容・表現は判断基準としてどれだけ参考にされているのか――『宣伝会議』編集部では、ネオマーケティングの協力の下、一般消費者300人を対象とした調査を実施した。
まず、「テレビCMを出している会社であることは、その企業に対する信頼度に影響を与えるか」を尋ねたところ、「はい」が51.7%、「いいえ」が48.3%と、全体をほぼ二分する結果に(Q1)。回答を年代別に見ると、「はい」が「いいえ」を上回ったのは、20代(はい:56.5%、いいえ:43.5%)、40代(はい:54.1%、いいえ:45.9%)、60代(はい:61.3%、いいえ:38.7%)で、「はい」と「いいえ」の間に最も大きな差があったのは60代だった。
さらに、回答を性別で見ると、女性は「はい」が54.1%、「いいえ」が45.9%、男性は「はい」が49.7%、「いいえ」が50.3%となり、女性のほうが比較的、テレビCMの出稿有無を企業に対する信頼度に反映させやすいことが伺えた。
次に「商品・サービスの選択の基準として …