商品が長く愛され続けるために、土台づくりを大切にしたい
次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は春日井製菓 デジタルマーケティング部で活躍する吉村茜里さんに話を聞いた。
R30のホープたち
次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのか。今回は、森永製菓冷菓マーケティング部で活躍する山本愛さんに話を聞いた。
ここ数年、堅調な成長をみせるアイスクリーム市場。昔は、主に夏に子どもたちが好んで食べるイメージが強かったが、近ごろは季節に関係なく、老若男女幅広い層に食べられている。
この市場で「チョコモナカジャンボ」など多くのアイス商品を抱える森永製菓。同社でアイスクリームのマーケティングを担う冷菓マーケティング部で、最年少ブランドマネージャーとして活躍するのが山本愛さんだ。山本さんの担当は、マルチパックと言われる箱入りアイスシリーズ。市場同様に、近年売上が上がっている商品群だ。
今年で30周年を迎えた「パリパリバー」のようなロングセラー商品もあれば、認知率向上を目指す若いブランドもある。先端の分厚いコーティングチョコと、パリッとした食感が特徴のチョコレートアイス「パキシエル」は、発売4年目の商品。メガブランドがひしめき合うアイス市場で売上を伸ばしている。しかし、ロングセラーブランドに比べると認知率はまだまだ低いため、商品名や特徴を知ってもらうことを第一に、プロモーション施策を企画している。今年5月には、専門家協力のもと、パキシエルの食べた時の「音」と「美味しさ」についての実験を企画し、テレビをはじめ、新聞、Webなどのマスメディアで話題になることで、ターゲットである主婦層へのリーチ、さらには口コミやSNSによる拡散を狙うコミュニケーションプランを立てた。拡散のための文言も山本さんが積極的に考え、その結果狙い通り、Web起点のコンテンツが新聞、テレビへと波及していき、限られたコストを最大限に生かして認知を獲得することに成功した。
「マーケターとして最初に実施したのが …