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R30のホープたち

アイス市場で奮闘する、森永製菓の女性ブランドマネージャー

次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する本連載。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのか。今回は、森永製菓冷菓マーケティング部で活躍する山本愛さんに話を聞いた。

森永製菓 マーケティング本部 冷菓マーケティング部
山本愛さん(やまもと・あい)24歳

山口県出身。早稲田大学国際教養学部卒業。2014年に森永製菓に入社。現在はマルチパック(箱入りアイス)商品全体と「板チョコアイス」ブランドの商品開発を担当。休日はデパ地下探索やスポーツ観戦を楽しむ。熱狂的な野球ファンである祖母の影響を受け、学生時代は都内の球場でアルバイト。

お客さまに『知る』感動を与えたい

ここ数年、堅調な成長をみせるアイスクリーム市場。昔は、主に夏に子どもたちが好んで食べるイメージが強かったが、近ごろは季節に関係なく、老若男女幅広い層に食べられている。

この市場で「チョコモナカジャンボ」など多くのアイス商品を抱える森永製菓。同社でアイスクリームのマーケティングを担う冷菓マーケティング部で、最年少ブランドマネージャーとして活躍するのが山本愛さんだ。山本さんの担当は、マルチパックと言われる箱入りアイスシリーズ。市場同様に、近年売上が上がっている商品群だ。

今年で30周年を迎えた「パリパリバー」のようなロングセラー商品もあれば、認知率向上を目指す若いブランドもある。先端の分厚いコーティングチョコと、パリッとした食感が特徴のチョコレートアイス「パキシエル」は、発売4年目の商品。メガブランドがひしめき合うアイス市場で売上を伸ばしている。しかし、ロングセラーブランドに比べると認知率はまだまだ低いため、商品名や特徴を知ってもらうことを第一に、プロモーション施策を企画している。今年5月には、専門家協力のもと、パキシエルの食べた時の「音」と「美味しさ」についての実験を企画し、テレビをはじめ、新聞、Webなどのマスメディアで話題になることで、ターゲットである主婦層へのリーチ、さらには口コミやSNSによる拡散を狙うコミュニケーションプランを立てた。拡散のための文言も山本さんが積極的に考え、その結果狙い通り、Web起点のコンテンツが新聞、テレビへと波及していき、限られたコストを最大限に生かして認知を獲得することに成功した。

「マーケターとして最初に実施したのが …

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