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最新アドテクノロジー

複雑な市場動向を解説!アドテクノロジーの起源と未来(後篇)

石原靖士(オプト)

プランニングから広告制作、配信、効果検証など効果・効率を高めるためにテクノロジーが活用できる場面は多岐に渡るため、全体像を理解するのは非常に難しいと言えます。今、現在「アドテクノロジー」と称されるものに何があるのか?各テクノロジーが担う役割とは?そして、最近の活用におけるトレンドは?アドテクノロジーの全体像を分かりやすく解説します。

人とテクノロジーをかけ合わせるアドオペレーションテクノロジー

アドテクが広告全般におけるインフラを支える技術となっていくとするならば、改めて「アドテク」という言葉を再定義する必要があるように思います。どれだけ技術が進歩しようと、広告運用の本質はコミュニケーション設計であり、「When(いつ?)/Where(どこで?)/What(何を?)/Who(誰に?)」を伝え、その結果を可視化し新たなコミュニケーションに生かすことが広告運用の要点であると考えます。

これまでのアドテク系広告においてはこの対象が「When(いつ?)/Who(誰に?)」に限定されていたように思いますが、今後はこれら複数の要素すべてをどう設計して運用(オペレーション)し改善するのか?という視点がマーケティングにおいて重要になると考えます。これを当社では、「アドオペレーションテクノロジー」という概念で推進しています。アドオペレーションテクノロジーは技術だけでは成立せず、運用者の育成とセットでつくり上げていく必要があり、広告運用部門と開発部門が表裏一体で動くことで、広告市場全体の変化に対応し続けることが可能になります。人とテクノロジーをかけ合わせた運用ノウハウは今後の広告マーケターにおいては必要な知識となります。

カオスマップの再整理とそこから見えてくる潮流

図表3 広告運用の要点における主要メディアのテクノロジー対応

図表3はコミュニケーション設計の要素ごとに、主要メディアのテクノロジー対応を整理したものです。緑はGoogle、赤はYahoo!、紫はFacebookと同企業によるテクノロジーを同じ色でまとめています。このように表すとグーグル社には「垂直統合」の流れが見えてきます。

一方でヤフー社、フェイスブック社のように自社と関わりが強い領域からテクノロジーの強化をしていくケースも見えてきます。これは …

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