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どこまでキャッチアップする!?マーケターとテクノロジー (3)リンナイ

リンナイ

変化の著しいテクノロジーの世界。マーケティング施策全体を統括するマーケターは、専門化していくテクノロジーとどう向き合えばいいのか。3名のマーケターの日々の仕事の取り組みを聞いた。

リンナイ 管理本部 eビジネス推進室 室長 福本啓史氏
1997年リンナイ入社、販売部門を経験後、eビジネス推進室でWeb推進に携わる。2007年からeビジネス推進室の責任者としてWeb戦略立案と企画運営を指揮。2009CRMベストプラクティス賞を受賞。

精密な顧客分析で、既存会員の好意を醸成
リンナイ

ECサイトを通してブランド構築を図る

ガスコンロや給湯機など、熱機器の製造販売を行うリンナイでは、EC事業によるブランド構築と消費者との接点ポイントの効率化に力を注いでいる。同社のEC事業を統括するeビジネス推進室を率いる福本啓史氏は、同室のミッションを次のように話す。

「当社の主力商品であるキッチンコンロは、買い替えスパンが10 ~ 15年と長いにもかかわらず、どのメーカーのコンロを使っているかを理解している人は約2割にすぎない。ユーザーとの接点もこれまでは修理時しかないという状態だった。それでは次の買い替えを検討するときも当然『今まで使ってきたリンナイの商品がいい』と思ってもらうことは難しい。ネットが登場しメーカーと消費者とが直接つながれるようになった中で、消費者の中のリンナイブランドに対する価値をECサイトを通してあげることが私たちの役割と考えている」。

ブランディングにつながるコミュニケーション活動の核となるのが部品販売サイト「R.STYLE(リンナイスタイル)」だ。同サイトは、リンナイ製品の部品やキッチン周りに特化したお手入れグッズなどを販売するオンラインショップ。2006年10月にスタートしてから毎年順調に売上を伸ばし、同社交換部品販売の売上20%ほどを占めるまでに成長している。

会社全体の売上におけるオンライン販売の比率が順調に伸びていても …

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