CM音声とともに超音波を流す
渋谷ハチ公前の交差点の大型ビジョンは音量の制限もあったため非可聴の超音波を90秒のCMとともに流してアプリが認識、スタンプを取得できるようにした。
若年層への訴求効果をねらう
夏休みの昼下がり、渋谷ハチ公前の大型ビジョンに向かってみんながスマートフォンをかざす。これは森永乳業が7月20~31日に行った「渋谷でもらおう!マウントレーニアプレゼントキャンペーン」のひとコマだ。
今回のキャンペーンは、渋谷ハチ公前の交差点の大型ビジョンを使ったOtoO施策。90秒CMを10分に1回の割合で放映し、専用アプリをダウンロード・起動、CMと同時に流れている音声を感知するとスタンプを獲得できるというもの。そのスタンプを、交差点から歩いて3分ほどの場所にある「マウントレーニアホール」の入口で提示すると、実際のマウントレーニア1本と引き換えることができるという流れだった。前例の無い仕組みのキャンペーンのため、今回は関係者全員の今後のためのテストケース、フィージビリティスタディとして取り組むことになった。
渋谷という場所でマウントレーニアを対象商品としたのは、「マウントレーニアは、20~30代女性がメインターゲットのコーヒー飲料。今回、渋谷でキャンペーンを行うことで、10~20代前半のエントリー(新規ターゲット)層に訴求したいと考えました。より渋谷に人が集まる"夏休み"を狙おうと、この時期に実施しました」(広告部長 寺田文明氏)。マウントレーニアホールの認知を上げる狙いもあった。