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実践!プレスリリース道場

アワード発表&トレンド予測 鋭い分析で関心呼ぶリリース

井上岳久(井上戦略PRコンサルティング事務所)

新聞や雑誌などのメディアに頻出する企業や商品リリースについて、PRコンサルタントの井上岳久が配信元企業に直接取材。背景にある広報戦略やリリースづくりの実践ノウハウを、じっくり分析・解説します。

的確なトレンド分析と予測で専門家としての存在感をアピール。講演の依頼も!

家具や家電、インテリアなどが好きで、自宅をきれいにコーディネートしている方も多いと思います。そうした人たちがアップした“実際に住んでいる部屋”の写真が600万枚も掲載されている「RoomClip」というサイトをご存知でしょうか?

部屋づくりの参考にできるほか、写真に写っている30万点以上の商品を、同サイトに出店している350社から購入できます。月間600万人が利用し、メインの利用者層は20代後半~40代の女性です。

投稿者に見返りがあるわけではありませんが、「きれいな部屋を見てほしいという承認欲求だけでなく、誰かの参考になれば嬉しいという貢献欲求もあるようです。皆さんの善意で写真が寄せられていて、温かいムードのサイトだねとよくいわれます」とルームクリップ執行役員CBOでRoomClip住文化研究所所長の川本太郎さん。

同社が2023年11月28日に配信したのが、「RoomClip Award 2023」という、住まい領域に関する2023年の流行総評と2024年のトレンド予測のリリースです。このアワードを開始したのは2015年。「私が『日経MJヒット商品番付』や『クックパッドアワード』のようなことをやりたいと言い出したのが始まりです。利益を得るというよりも、ユーザーから膨大なデータをご提供いただいているので、社会に還元する責任があると感じたことが率直な動機です。10~15年後に見返したら、日本の住まいの変遷が見える貴重な資料になると思いました」

アワードは、毎年8月に住文化研究所のメンバーが分析や検討を始めます。単にタグで使われた回数が多い言葉をデータ集計すればできるものではなく、…

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