慢性的な人手不足が課題となる中で、「働く場」としての企業の魅力を高めていくことが求められています。企業成長に欠かせなくなっている採用ブランディングの基本的な考え方や上手な企業の共通点、人事と広報の連携の可能性について考えます。
「素」の姿が伝わる発信に求職者から支持が集まる
採用ブランディングとは、特定のターゲットに対して、自社の魅力を伝え「働きたい」と思ってもらう状態をつくり出していくことです。自社で働き、活躍してくれそうな人がターゲットであり、ゴールは、選考へのエントリーではなく入社して活躍してもらうことになります。
採用によってどのような組織の課題を解決したいのか(例:採用を通じてチャレンジできる社風に改めたい)、採用の目的(WHY)を定めること。そして、どのような人を採用したいのか、自社に合う人はどのような人なのか、求める人物像(WHO)を描くこと(例:現状の社風に新しい風を吹き込んでくれる人)。ここが重要なポイントになります。
採用ブランディングが必要な理由
セグメントされたターゲットに対して伝える、という点では、企業ブランディングに比べてターゲットは狭くなっていきます。もちろん「会社が好き」「この会社のサービスに携わりたい」という人も採用ターゲットになります。しかし「あの会社の仕事は面白そう」「自分が成長できそう」といった求職者にとっての目線は、顧客や株主目線とは異なるもの...
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