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事例に学ぶ「マーケティングPR」

「隠れ節目を祝う」という新概念をヤッホーブルーイングが発信

ヤッホーブルーイング

人々のライフスタイルのなかに、自社の商品がどのようにかかわるのかを検討することは、広報企画を考える上でも重要なポイントとなる。多くのメディアが注目した「隠れ節目祝い by よなよなエール」ではどのように話題を生み、伝播させていったのか。

ヤッホーブルーイングは2023年3月2日から12月31日までの期間、卒乳などの一般的には節目と認識されにくい“隠れた節目”をお祝いするサービス「隠れ節目祝い by よなよなエール(隠れ節目祝い)」を実施した。

本サービスでは、「卒乳」「イヤイヤ期卒業」「寝かしつけ卒業」「お弁当づくり卒業」「あなただけの卒業」といった5種類の隠れた節目を迎えた人を特設サイトで募集。希望の年月に「よなよなエール」2本と各証書1枚がセットになった「隠れ節目祝いセット」を合計9100人にプレゼントした。

ニュースリリースでは、サービスのイメージが直感的に伝わるよう画像素材をふんだんに使用した。

子育てとビールの関係から着想

「隠れ節目祝い」が生まれたきっかけは、クラフトビール定期便「ひらけ!よなよな月の生活」を、妊娠を契機にやむを得ず退会するユーザーがいたことだった。

「このようなお客さまは一時的にビールからは離れるものの、好きだったビールを再び飲める日を楽しみにしており、卒乳をしたタイミングなどでビールを飲まれていることが分かりました。そこで、クラフトビールメーカーとして何かできることがないか考えて誕生したのが『隠れ節目祝い』でした」と同社で広報を担当するヤッホー広め隊でユニットディレクターを務める渡部翔一氏は話す。

SNSで4つのバズを創出

「隠れ節目祝い」という新しい概念を多くの人に広めるため、同社では「ニュースリリース」「メディア向けイベント」「SNSでの発信」の3つの広報活動に注力。

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