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地域メディアの現場から

「できるだけ多くの福井県民を紹介」 社長の輩出率1位にちなんだ企画も

FBC福井放送『おじゃまっテレワイド&ニュース』

ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。

    FBC福井放送『おじゃまっテレ ワイド&ニュース』
    放送日 月曜~金曜 15時50分~19時
    放送開始 2007年10月
    放送エリア 福井県
    出演者 坂本優太、中村謙太、増谷寧々、坂田茉世(いずれも福井放送アナウンサー)ほか
    制作体制 約20人

    人気のコーナー

    なかむ~の写真撮らせてもらえませんか?(2022年4月~2023年3月)
    写真を撮るのが趣味の「なかむ~」こと中村謙太アナウンサーが、街で出会った人に話を聞き写真を撮らせてもらうコーナー。2022年11月17日の放送では、紅葉の名所である鯖江市の西山公園で出会ったカナダ出身の女性との交流が描かれた。

    キラリ情熱人(毎週月曜日)
    2010年から放送している名物コーナー。仕事、趣味、地域活動などに情熱を持って頑張っている人たちにスポットを当てるミニドキュメンタリー。

    コウフクイズ(毎週水曜日)
    “幸福度ナンバーワン”の福井県にちなんだクイズを出題する人気コーナー。

FBC福井放送で月曜から金曜の15時50分から19時まで放送中の『おじゃまっテレ ワイド&ニュース』。前身番組である『夕方いちばんプラス1』は1997年に放送を開始し、今年で27年目を迎える夕方ローカルワイド番組だ。

全国ニュースの『news every.』(日本テレビ)をはさみながら、曜日別コーナーや県内ニュースなどを含む全3部構成で届けている。コアターゲットは、夕方の時間帯に在宅している主婦や50歳以上の女性だ。

できるだけ多くの県民を紹介

番組コンセプトについて、プロデューサーの城下拓也氏は「番組名にあるように『お茶の間におじゃまする』という思いで、県民の方に身近に感じていただけるような番組を目指しています。また、なるべく多くの福井県民に出演してもらいたいと考えています」と語る。

2010年から放送している「キラリ情熱人」(毎週月曜日)は、そのコンセプトを体現するコーナーのひとつだ。仕事や趣味、地域活動などで情熱を持って頑張っている人たちに密着し、約6分間のミニドキュメンタリーで届けている。

2022年10月24日放送回では、理学療法士・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー・介護支援専門員の3つの資格を活かして、老若男女の心と身体の健康を守っている越前市の男性を取り上げた。視聴者から「もう1回観たい」という反響が多く寄せられたことから、例外的に福井放送公式YouTubeにアップしている。

また、番組で今最も力を入れているのがアプリと連動したコンテンツだ。2020年3月にリリースした「FBCアプリ」は13万8900ダウンロードを突破(2023年5月2日時点)。福井県の人口約75万人のうち、単純計算で約5人に1人がダウンロードしているという高いシェア率を誇っている。視聴者は番組中にアプリを通してアンケート回答やプレゼント応募ができるため、スマホ操作と組み合わせた視聴習慣を創出しているのだ。

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