SDGsはコーポレートブランドの確立に欠かせない共通言語。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。
7月上旬、大和証券と共同で、東京・吉祥寺にサステナビリティをコンセプトにした店舗をオープン予定のコメダ。その名も「コメダ珈琲店吉祥寺西口店」だ。特徴は、廃棄予定の有田焼カップを無駄にしないため「ステナイ」カップとして使用したり、玉子ペーストなどは食品ロスを減らすために店舗内で調理したりするなど、環境への配慮を徹底している。また、SDGsへの理解促進にも努める。
その肝となるのが「SDGs啓発カード」だ。これは、「ストロー不要の方は教えてください」「傘の忘れ物にご注意ください」などと書かれたカードで、SDGs達成につながる“小さなアクション”を促すことが目的。訪れた客は、同店舗で“くつろぐ”だけで、SDGsを身近に感じ、目標達成に貢献できる。
SDGs啓発カードは、同店舗だけでなく、社内認知拡大のため、本社や工場など各事業所内にも掲出。目標のひとつであるダイバーシティの推進について同社執行役員サステナビリティ推進室の田中啓文氏はこう語る。「例えば、会社にお土産のお菓子をそのまま置いていても、なかなか皆遠慮して取っていかない。そこで、『性別・年齢・役職・国籍に関わりなく、どなた様でも、ご自由にどうぞ!』のカードを近くに貼っておくと...
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