SDGsはコーポレートブランドの確立に欠かせない共通言語。広報担当者が社内外に向けて発信するためのヒントを探ります。
2019年7月に、新しい行動規範「社会への約束」を制定したJALグループ。従来からある、グループ社員全員が持つべき意識・価値観・考え方である「JALフィロソフィ」をベースにして、SDGsを達成するために守るべき行動を7つの項目にまとめている。全社員がこの約束を“守る”ことで同グループの持続的な発展を目指す。
航空運送事業をめぐっては、CO2の排出量削減のために飛行機を利用しないよう呼びかける運動「飛び恥」が欧米を中心に広がっている。実際、同グループのCO2排出量は、国内で上位にランクイン。だからこそSDGsの達成に向けた取り組みに力を入れてきた。
2019年には、中期経営計画の中で、“取り組む領域”として「環境」「お客さま・地域」「人権・ダイバーシティ&インクルージョン」「ガバナンス」の4つを設定し、CSR委員会(四半期ごとに開催)で領域ごとに重点課題を洗い出した。これらの課題に紐づくKPIを設定し、PDCAサイクルを回している。例えば、環境領域の重点目標「温室効果ガス削減」に対しては、①パイロットによるエコフライト ②省燃費機材の更新 ③バイオジェット燃料の活用、などといった方法がある …
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