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「効く」プロダクトPR

学校や職場で訴えにくい「香害」を 当たり前に言える環境をつくる

シャボン玉石けん「香害」キャンペーン

柔軟剤などの過剰な人工香料で体調不良を引き起こす「香害」。1974年から無添加石けんにこだわってきたシャボン玉石けんが、意見広告や映画を通じて「香害」をPRする理由を探った。

Point 大手2紙に全面意見広告
2018年6月に朝日新聞と毎日新聞、2019年6月には毎日新聞に、香害を啓発するための全面広告を出した。「手紙バージョン」には、講演会を聞いた北海道の小学生が書いた実際の手紙が使われている。

シャボン玉浴用石けん

"日本に新しい公害が生まれています。その名は「香害」"。シャボン玉石けん(北九州市)は2018年6月5日、朝日新聞と毎日新聞に香害を啓発するための全面広告を出し、大きな反響を呼んだ。日本新聞協会第39回(2019年)「新聞広告賞」やコピーライターズクラブ名古屋「CCN賞2019(グラフィック部門)」など4つの賞も受賞している。2019年6月には毎日新聞に2度目の全面広告を掲出した。

同社マーケティング部の川原礼子氏によると、2000年代後半に香り付きの柔軟剤がブームになり、過剰な香料で不快な思いをしたり、体調不良になったりする人が増え、「香害」という言葉が使われるようになってきた …

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