2016年に「COMP」を販売し、国内の『完全栄養食』市場を開拓してきたコンプ。ベースフード、日清食品などが次々と参入しブームが巻き起こるなか、持続的な文化として定着させるための広報戦略を実施している。


Point 媒体×生活者に合わせて訴求
世の中の課題や背景に合わせて切り口を変えて広報活動をしている。ハッカソンイベントなら時短訴求、百貨店なら栄養訴求、小学校なら未来の食のあり方など。
COMPは、パウダータイプ、グミタイプ、ドリンクタイプがある。
2013年ごろから米シリコンバレーで流行し、日本国内でも広がってきている「完全栄養食(*)」。ヒトの健康に欠かせない栄養素を配合した食品で、フードテックの一分野ともいわれる。
(*)各社定義が異なるが、コンプの商品は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に基づいて、日本人の健康に欠かせない栄養素を過不足なく摂取できるよう独自に開発している。
これを国内で初めて製造・販売したのが2015年設立のコンプ(東京・千代田)。新しい食品市場を開拓してファンづくりを進め、約4万5000人が利用するブランドに成長している。
目的達成を助ける存在に
同社の商品「COMP」は、粉末を水に溶かして飲むパウダータイプ、UHA味覚糖と共同開発したグミタイプ、豆乳風味のドリンクタイプの3種類を展開。どれも調理せずに手軽に食べることができるため、シリアルやプロテインバーなどを競合商品と捉えている。
COMPの購買層は、①情報感度が高い人 ②健康意識を兼ね備えた、成長欲求の高い人 ③趣味や育児に忙しくて時間が惜しく、ハックマインドを持つ人。ボリュームゾーンは20~40代の男性だが、老若男女に幅広く利用されている …