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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

シチズン時計100周年 グループ一体で101年目の土台づくり

シチズン時計

社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学ぶ連載です。

2018年7月27日に千葉・幕張メッセでグループの社員約6000人が集まるイベントを開催。13時から式典がスタートし、社長挨拶や映像上映、7月に実業団の大会で優勝した卓球部のインタビューも。15時30分に終了した。

シチズン時計は2019年4月から新中期経営計画をスタートさせた。「時を感じ、未来に感動を Innovation for the next」というビジョンや、重点施策として時計・工作機械事業の成長促進、サステナブル経営の推進などを挙げている。その布石となったのが、2018年5月に迎えた創業100周年にまつわるプロジェクトの数々だった。

100周年プロジェクトのスタートは2016年までさかのぼる。シチズングループは国内に19社、海外に75社があるが、プロジェクトメンバーとして国内主要会社の代表者としてのべ20人が集まった。戸倉敏夫社長(当時)の100周年に向けての意思を受け、まずは周年事業のビジョンや方向性を明確にするため、ワークショップを開催。シチズンブランドから想起されるキーワードを集約していった。

その中でシチズンのDNAとして多く挙がったのが、「真面目」「職人気質」「正確」「誠実」など。さらにこれらを受け継ぎ大事にしながら、未来に向けて創造すべき価値としたキーワードが「自由」「感動」「挑戦」だった。

「この3つを周年事業のテーマとしました。『グループが一体となるような面白い企画を』という経営陣からの声もあり、一貫して社員参加型の企画にこだわりました」と説明するのは、今回のプロジェクトを率いたシチズン時計の経営企画部副部長、林正実氏だ。

「100人座談会」をイントラ公開

その象徴的な取り組みのひとつが、2017年に開始した「100人座談会リレー」だ。年代別、拠点別、役割別など所属する組織を横断しながら累計で25回にわたり130人の生の声を聞いた。イントラネットで各回の座談会の内容をまとめた記事を公開し、グループ内にも共有している。

もうひとつが、2018年4月に開始した社会貢献派遣制度だ。グループ横断でボランティアの機会を創出するもので、派遣先はタイ・カンボジア・フィリピンなどを含む国内外8カ所とした。従来も各社で社会貢献に取り組んできたが、グループ一体で参加する機会は初めて …

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