ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。
千葉テレビ放送『シャキット!』 | |
---|---|
![]() |
|
放送時間 | 月曜~金曜、6:45~8:00 |
放送開始 | 2014年3月31日 |
放送エリア | 千葉県と周辺エリア(東京都、埼玉県、茨城県、神奈川県)の一部、7:30~8:00はテレビ埼玉、テレビ神奈川へ同時ネット |
出演者 | 田野辺実鈴、平松伴康、山口真孝、池田未来、竹下愛実 |
スタッフ数 | 制作スタッフ約12人。月曜・金曜の天気中継は技術スタッフを増員 |
反響のあった企画
「千葉ロッテマリーンズ 福浦和也の軌跡」(2018年10月16日)
9月22日に2000本安打を達成した福浦選手。達成前から密着し、達成後には単独インタビューを実施。さらに、福浦選手がシーズンを振り返ったインタビューも12月に放送予定だ。
「野菜高騰いつまで続く」(2018年1月)
野菜の高騰が続く中、千葉県民の家計への影響を調べた特集。主婦へのインタビューに加え、スーパーの工夫や市場の現状なども取材した。タイムリーなネタであり、ターゲットの主婦層に届く内容だった。
「習志野高校吹奏楽部」(2018年6月)
千葉ロッテマリーンズとのコラボ企画。全国的にも有名な習志野高校の吹奏楽部が演奏で千葉ロッテの応援をするという新しい取り組みで、大きな反響があった。
千葉テレビ放送本社(チバテレ)の正面玄関を入ると、ロビーの片隅にスタジオ設備が見える。外光の入る窓が設置されたオープンな空間から生放送しているのが、朝の情報番組『シャキット!』(平日6:45~8:00)だ。
2018年10月から同番組のプロデューサーを務めるのは、放送本部 報道制作局 制作部担当部長の打譯(うちわけ)慎司氏。チバテレ初となる朝の番組『朝まるJUST』(1998年~)や『ハピはぴモーニング(ハピモ)』(2011年~)を立ち上げた経歴を持つ。
前身の『ハピモ』は、新たに男性視聴者を開拓しようと立ち上げた番組だったが、難点もあり2014年にはターゲットを30~50歳の女性に切り替えて『シャキット!』をスタート。「朝からお得に楽しく、毎日ハッピーに!」をコンセプトに、毎日が"シャキット"なる情報を届けている。女性視聴者を意識して、プレゼント企画も増えた。
制作において心がけているのは、"ながら見"できる番組。「朝の忙しい時間帯なので、家事などをしながら耳で聴いていただき、気になる言葉が聞こえたときに、画面を観ていただければと思っています」。打譯氏は、「"聴く"テレビ、"観る"ラジオを目指しています」と話す。
検索したくなるキーワード探し
放送時間は、キー局の朝の情報番組とも競合する時間帯。そのため、『シャキット!』では、全国ニュースはほとんど扱わず、ローカルな話題にこだわることで差別化を図っている。
取材先も地元の企業や農家が中心。"千葉から日本一へ"をスローガンに、千葉発の取り組みを積極的に取り上げている。「例えば千葉県の農業分野では、農家が生産から加工・販売までを行う6次産業化が進んでいるので、注目しています」と打譯氏。
こういった県内の新しい動きやユニークなネタは、築いてきた人脈から耳に入ることもあれば、リリースから探すこともある。「熱意を持って売り込んでいただいたものは、なるべく取り上げたいと思っています」と積極的な情報提供も歓迎している …