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人気メディアの現場から

ビジネスリーダーの「困りごと」に応える雑誌『PRESIDENT』

プレジデント社『PRESIDENT』

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

プレジデント社『PRESIDENT』

    【基本情報】
    創刊 1963年4月
    編集体制 編集部は20人体制。内訳は編集長、デスク4人、編集者15人。

    反響の大きかった記事

    (1)「『話が面白い人』入門!」(2017年12月18日号)
    "ウケる、口説ける、100%好かれる"話し方のテクニックを特集。著名人のスピーチ映像の分析や、会話が途切れないフレーズなどを紹介し、幅広い層の読者から好評を得た。

    (2)「金持ち老後 ビンボー老後」(2017年11月13日号)
    「人生100年時代」と言われるようになり、ミドル世代のビジネスパーソンの中で不安が高まっている老後のお金問題。"家計防衛、7つの新対策法"の提案や家計の分析などを行った。

    (3)「『中学英語』でペラペラ話す」(2017年4月17日号)
    トランプ米大統領とソフトバンクグループの孫正義会長の「世界一やさしい英会話」を解説。社員にTOEIC受験を求める会社が増加していることを受けレベル別アドバイスも掲載した。

出版不況の中、32万部超(*1)を発行するなどビジネス・マネー部門で「一強」状態となっている月2回発行の雑誌『PRESIDENT(プレジデント)』。2018年4月に55周年を迎える同誌は、創刊時からのコンセプト「ビジネスリーダーのための問題解決マガジン」を軸に、時代に合わせた切り口の企画を生み続け、半世紀にわたって人気を維持してきた。

*1 日本雑誌協会調べ(2017年7~9月)、32万3217部(印刷証明付き発行部数)。

時代を捉え、読者に寄り添う

プレジデントは1963年4月に米TIME社発行『フォーチュン』誌と提携した月刊誌としてスタート。当時は高度経済成長期真っただ中で、先を行く欧米から学ぼうと「最新経営事情」を伝える記事が並んでいた。

80年代には歴史特集が人気を集めるようになり、軍隊などの組織を率いるリーダーの行動や心の内について、ビジネスリーダーたちに響くように解説した。バブル経済が弾けた後は「般若心経」(1992年4月号)、「仏陀のこころ」(同年9月号)などビジネスパーソンの不安心理に焦点を当てた特集がヒットした。

90年代半ばを過ぎると戦後生まれの読者も増加し、誌面は"ビジネスそのもの"の話題が中心に。企業をけん引するリーダーに「どのようにして売上を伸ばしたのか」と単刀直入に取材することも増えた。

2012年から編集長を務める鈴木勝彦氏によると、現在は「先が見えない時代のなかで、ひとりの人間としてビジネスも私生活もより良きものにしたい」という読者の気持ちを汲み取った誌面になっている …

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