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社内報のつくり方

会社・従業員・家族の三者でつくる 河村電器産業のグループ報

河村電器産業

インターナルコミュニケーションを活性化させ、事業の成長を後押しする役割を担う社内報。今回は愛知県に本社を置き、電気機器の製造販売を行う河村電器産業のグループ報制作の裏側に迫ります。

河村電器産業『RIVA VIVA』

国内とアジアに拠点を持ち、電気を配電するための分電盤やブレーカーなどを製造販売する河村電器産業グループ(以下、カワムラ)が発行するグループ報『RIVA VIVA(リヴァ・ビヴァ)』。国内で働く従業員約2100人の自宅に郵送している。

2001年に冊子からウェブに移行したが、2012年、代表取締役社長だった河村幸俊氏(現・代表取締役会長)が持つ「従業員の大切な家族にも会社を知ってほしい」との思いによって冊子を復刊した。背景には同社の創業家三代目である河村会長が引き継いだ、創業以来の「従業員は家族」という考えがある。会社の動向やトップメッセージを伝えるグループ報にその思いを込めた。

最近では2019年に創業100周年を迎えるにあたり、それまでに何ができるかを考える「100周年プロジェクト」を発足させた。2017年春号から継続的にその情報を伝えているが、同夏号では従業員に100周年を周知するため制作したロゴステッカーを同封した。

「会社の成長は働く従業員の家族の力があってこそ。100周年という節目を家族の皆さんと一緒に盛り上げていきたいと経営陣は考えており、そのメッセージを伝えたかった」とグループ報を制作する広報課の飯野原輝氏は説明する。

編集部では、グループ報を会社と従業員を直接つなぐツールにしたいとも考えている。従業員のリアルな姿を調査・報告した「カワムラ白書」では仕事に対する意識からライフスタイルまで多岐にわたりアンケートを実施した。

その中で寄せられた仕事・会社に関する要望や疑問90件については、河村会長をはじめ役員や部門長に回答を依頼し、ウェブ社内報に掲載した。「発信した従業員の思いが一方通行にならないよう、責任ある立場の者が回答することで仕事への理解や前向きな意識が高まることを期待した」と飯野氏は話す。

「もっと従業員と家族を巻き込んだ企画を実現したい」と考え、編集部がイベントを主催したこともある。2016年8月に電気の未来を従業員の子どもたちが考え、水野一隆社長の前でプレゼンするイベントを企画した。グループ報で参加を募り、北海道や九州など遠方の拠点に勤務する家族を含む6組を本社に招待し、イベントの様子を誌面でレポートした …

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