本誌でも以前に特集を組んだが、コーポレートブランディングへの関心が高まっている。その背景をひも解くと「社内コミュニケーションの強化」「企業規模の変化」などがある。
ブランドの重要性は理解 ただし「定着」までが大変!
コーポレートブランドの確立は常に関心度の高いテーマだが、その先の社内での浸透、定着に課題を感じている企業が非常に多い。だからこそ社内広報とセットで推進していくべき事項ともいえる。その中でも周年や中期経営計画の策定などの節目は、ブランディングに取り組むチャンスでもある。
広報と企業広告の密な連携を
企業ブランドの確立は、企業広告など他のコミュニケーション施策と密接に連動したPR展開が重要。BtoB企業の場合、一般の方々が製品に触れる機会が少ない。自社の存在意義を正しく伝え、認知と理解を促すために広報・企業広告を主としたクロスバリューを追求する(自動車・機械)
継続的なブランディングの難しさ
課題としては社会貢献と企業PRの両立。継続的に実施していく項目であるがゆえに、だんだん情報として風化していくこと(新しさがなくなる)。加えて自社らしいストーリー、取り組みの開発(小売)
全国区での認知度向上が課題
企業ロゴを数十年ぶりに刷新し、記者会見で告知した。地元では一定の認知度があるものの、広域での認知度向上が課題(電機・精密機器)
上層部への説明が難しい!
これから周年を迎えるにあたって執念でやっていきます(笑)。まじめな話をすると費用対効果の上層部への説明が難しい(IT・情報通信)
置き去りのCIマニュアル
数年前にCI/VIマニュアルを作成後、何もできていない(電機・精密機器)
グループビジョンが浸透せず
グループビジョンの浸透・実現に向けて広報部が事務局となり …
あと68%