ファミリーマートが展開するリテールメディアで最も印象的なのは、レジ上に設置された店頭サイネージ「FamilyMartVision」。クッキー規制の今、リテールメディア事業をスケールするには小売が持つ「購買データ」が不可欠になりそうだが、なぜ店頭サイネージの拡大を進めるのか。その背景には、同社がサイネージに期待する明確な役割があった。
ファミリーマート
リテールメディア事業 基本情報
開始年
2021年
広告枠
●店頭サイネージ「FamilyMartVision」
●決済アプリ「ファミペイ」内広告
●購買データを活用したターゲティング広告(デジタル広告配信)など
2023年度実績
●案件数(サイネージ、デジタル合わせて)150~200%増(前年度比)
●全国のサイネージに年間で出稿する広告主が増加
●商品配荷メーカーに加えて、非配荷商材・サービスメーカーの出稿が伸長

ファミリーマートの「理想」
●単なる販促媒体ではなく、ファミリーマートでの店舗体験が楽しくなるための“発見の場”としてリテールメディアを機能させること
●いつでもどこでも顧客と繋がり、必要な情報を最適なタイミングで伝えられること
「現実」と「2023年度の反省」
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