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戦略的に「買いたい」をつくった成功事例10選

買い手視点で生まれた「ヘアワックスチャート表」プロダクトを際立たせる店頭什器デザインの裏側

長島幹孟氏(リップス)、亀井大貴氏(リンクス)

スタイリング剤やヘアケア商品、メンズコスメの企画や販売を行うリップス。同社が展開するヘアワックスのハンガー什器は、店頭で瞬時に機能性を理解できるよう、「特性チャート表」を活用したことで、消費者が商品を選びやすい構成が評価されている。商品を販売するリップスの取締役 商品事業部長の長島幹孟氏と、制作会社 リンクスの亀井大貴氏が、各視点から店頭什器制作における成功のポイントを解説する。

商品の見え方と陳列が鍵 展開を想定したシンプルな什器

──店頭展開にあたって、どんな什器にしたいと考えていましたか。

長島:当社はヘアケア商品の企画・販売の他、全国にヘアサロンを30店舗展開しています。ヘアサロンの技術と経験を活かして、サロンワークから誕生した商品が「ヘアワックスシリーズ」です。日用品として捉えられることが多いヘアワックスですが、我々は商品の機能性だけでなく、パッケージデザインや質感にもこだわり、商品を持っているだけで気分が上がるような嗜好品としても楽しんでいただけるよう開発を行っています。そのため、店頭で商品を手に取った際にも、機能性やデザインへのこだわりを、より感じていただける店頭什器を制作したいと考えました。

亀井:今回の什器は、ヘアワックスとヘアオイルの同時購入を促すことを目的としたハンガー什器です。

什器の対象となるヘアワックスは、全部で9種類。特徴的なカラーとフォント表記でも識別できますが、それぞれの機能性や効果をひと目で理解できればよいのではないかと考え、生まれたアイデアが「ワックスチャート表」。各製品の情報を可視化することにしたのです。什器では、ヘアワックスの主な機能となる“ツヤ感”と“セット力”のレベルをそれぞれ横軸と縦軸に表示。自分の好みに合った種類が見つかるバリエーションの豊富さをチャート表で表現することで、ひと目で見て手に取れるように工夫しました。

長島:チャート表にするアイデアは、打ち合わせの中で私から提案しました。スタイリング剤を選ぶ上では“ツヤ感”と“セット力”が重要な軸になります。9種あるバリエーションから、それぞれのワックスが持つ機能性をどう伝えようか悩んでいたところ、化粧品売り場が浮かんだのです。例えばファンデーションは、カバー力や色の濃淡が店頭ツールで表現されていますよね。それをワックスでもできるのではないかと...

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