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常連になりたくなる まちの愛され店舗探訪

復刊書籍を3万部売り切った 販促力と企画力が光る書店

神保町 書泉グランデ

地元神田とのコラボカレー発売のほか、
アルバイト従業員のフェア書籍セレクトなど、
新たな挑戦も目立つ。

ヨーロッパ中世史を中心とするコーナーでは当時の甲冑や兜、刀も展示する。名付けて「ヒストリ屋‐DAS SCHLOSS」。後方に見えるのが『中世への旅』シリーズの書籍群。

神田神保町の書店街のど真ん中にあるのが「書泉グランデ」。7階建てビル屋上には「趣味の本屋」「鉄道 アイドル プロレス」との太文字表記が目立つ。顧客は50~60代が65%で男性が約7割。取材日の平日午前中も11時の開店前から10人以上の客が扉の開くのを待っていた。

紙の書籍が売れないと言われる昨今、同店では2023年、現店次長の大内学氏が『中世への旅 騎士と城』(白水社刊)を、300冊買い切り。版元との交渉を経て、書泉グループ独占販売で復刊させた。「私自身も、中学生の頃から愛読していた本でした」と大内氏。当時、教育系の会社から転職したばかりの社長、手林大輔氏もその情熱に押され了承した。すると作家のSOW先生が、再販までの流れをTwitter(現X)に投稿。そのおかげもあり、300冊は2日間で売り切れたという。その後オンライン販売も開始し、シリーズ3作を復活重版。総計3万冊を売り上げた。「リアルで約6000冊、オンラインで24000冊程が売れました」と手林氏。

この成功体験をもとに、8月からは「書泉と、10冊」と銘打ち、かつて刊行された書籍を毎月1冊ペースで、版元と協力して復活重版する企画を始めた。第2弾の『バスジャパン・ハンドブックシリーズ』(BJエディターズ刊)は3シリーズ累計で600冊、第3弾の『堕天使拷問刑』(早川書房刊)は4000冊を予約販売で売り上げた。

その後2023年10月の店内リニューアルでは...

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