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常連になりたくなる まちの愛され店舗探訪

創業以来90年続く米穀店時代の流れとニーズを捉え販路拡大

南荻窪 小張精米店

グッドデザイン賞受賞のパッケージ
「米ぬか温熱・冷感パッド」など多彩な開発商品
「出生体重米」は披露宴でも人気

JR西荻窪駅から徒歩約10分の住宅街にあるのが「小張精米店」。1933年に創業し、今年90周年を迎えた。3代目にあたる小張正就氏は大学卒業年に税理士試験に合格し、翌年会計事務所に就職した。しかし小さい頃から家業である精米店をサポートすることは決まっていることだった。

お洒落な雑貨店とみまごう店内。グッドデザイン賞受賞の「お米の二合ギフト」や新開発商品の並ぶ商品棚を背景に並ぶご夫婦。正就氏が営業、三保子氏がデザインを担当する。

「就職しても実家の手伝いは続けており、小さな店の苦境は税理士としての仕事でも身近でした。家業の米屋を支えるのは自分しかいないと思いました」と話す。結果、就職後、約1年半で実家に戻り2001年から父の芳男氏について働くことになった。

その後、店舗や商品パッケージなどの大幅リニューアルに取り組んだが、これには2011年に結婚した妻の三保子氏の貢献が大きかったという。インテリアデザイナーでもある三保子氏は、正就氏からの「かっこいいものがほしい」という率直な依頼をもとに店の包装紙や店舗ロゴを新たにデザイン。「シンプルかつモダンであることを意識しました」と三保子氏は語る。

そのロゴも生かし、2014年には三保子氏の設計で店舗を現在の形にリノベーションした...

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