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常連になりたくなる まちの愛され店舗探訪

築90年の銭湯を引き継いだカフェ最も重視している販促策とは

レボン快哉湯

名物メニューのコーヒーとアイスクリーム
インバウンド客には英語ツアーを実施
コンサートなどの会場としても活用

元の脱衣場がカフェに。建物入口の木札のある下駄箱、カフェの中の番台は銭湯時代のまま残る。

地下鉄日比谷線の入谷駅から徒歩約3分の場所にあるのが「レボン快哉湯」。1928年に建築された銭湯は2016年、老朽化で閉店した。しかし「人々の記憶が詰まった建物を未来に残したい」とのオーナーの想いを受け継ぎ、銭湯のファンだった客が勤める建設会社が浴場部分をオフィススペースとしてリノベーション。次いで2020年7月に地元でホテルを運営する会社が脱衣場スペースをカフェとして改装オープンさせた。

入口の木札のある下駄箱に靴を入れて入店すると番台は昔のものがそのまま残る。そこに上って写真撮影する客もいる。銭湯時代の脱衣籠はカフェの客の荷物やカバンなどの持ち物入れとして活用している。

カフェメニューの一番人気は、自家焙煎のコーヒーと、小田原のあきさわ園で収穫された農園直送の果物でつくる自家製アイスクリームのマリアージュ。店舗に設置された焙煎機では、自家焙煎した豆自体も販売している。

そのカフェとオフィススペースを分かつガラス窓には“Room tour inEnglish available”の表記が。浴場リノベーションを担当した建設会社のスタッフが手の空く際には海外からの訪問客への案内を引き受けるという。「平日はママ友と共にいらっしゃる若い主婦の方や、近隣で働く方々が目立ちます。土日になるとSNSやメディアで知って遠方から来訪される方やインバウンドの方が多くなります」とカフェを運営する会社、べステイトの…

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